第3位の「歯科矯正」に続きまして、第2位。何回かこちらで書きましたが、今年、大学院生を始めました。「編集長になることも分かっていて、絶対に忙しくなるとわかっているのにナゼ?」と聞かれたこと数知れず。
大学院に通うことを決めた主な理由は(以下、順不同)……
①webの編集者となり数年。圧倒的なアウトプットの日々に、それを上回るインプットがないと自分自身でバランスがとれなくなった
②興味のままに事象を「探求」することは昔から比較的できているが、自分の興味や視野を広げるための「探索」の機会が自分には必要だと思った
③人生100年時代、今のままのスキルでは70歳くらいまで自分らしく仕事を続けていくことが難しい気がした(=ずっと働きたいとは思っている)
④ミモレ大学を開講して講師の方の話を聞いているうちに、そして、受講者の読者の皆様の変化を目の当たりにし、自身も学び直しがしたくなって、いてもたってもいられなくなった
⑤(笑いながら「私のせいにはしないでよ」と言われましたが)50歳で朝日新聞を退社した稲垣えみ子さんと話をするうちに、自分の人生を軽やかに自分の意思でシフトチェンジできる自分でありたいと思った
⑥まったく私を知らない人の中に身を置く時間が欲しくなった
⑦「自分は何者か」「何ができるのか」「何をなすべきなのか」を冷静に俯瞰したくなった……
⑧元来がぐうたら体質なので、状況で追い込んで自分を律しないと、本当の意味で自分の身にならないと思った
⑨これまでの社会の価値観を刷新してくれるであろうニュージェネレーションの感性を受容できる自分でありたいと思った
……といったところでしょうか。
いろいろ通学を決めた理由を書き連ねてしまいましたが、願書を書き始めた瞬間は、「あ、私、大学院生をやりたいかも」とふと思ってしまった。なんだか、それはとても自然なことのように思えてしまったのです。
2年間通いきり学位を取得したからといって、お給料が上がるわけでも、出世が確約されるわけでも、転職が約束されるわけでもありません。「では何のために?」と、よく聞かれるのですが(特に男性から苦笑)、「ちょっとラクチンに生きてきてしまった自分に負荷をかけて、自分の人生を走り切るための筋力をつけたくなってしまったから」というのが正直なところです。夫には、「いつも突然だね」と笑われます。
毎夜、疲弊して帰り、そのままソファに倒れこむ私を許してくれる夫にも、会社を飛び出てしまう私を送り出してくれる同僚にも、「忙しいから仕方がないよ」と私が苦手なこと(それを克服するのが大学院だとも思いつつ……)を率先してフォローしてくれるグループワークの仲間にも、感謝の気持ちしかありません。「私、まわりに恵まれているなぁ」と自身の幸運をかみしめる2018年でした。
とにもかくにも、なんだかいつもジタバタしている私を来年も温かく見守っていただけたら嬉しいです(笑)。
私、大学院生始めました。
今日のお品書き
“イヤミス”の女王「湊かなえのデビューを彷彿とさせる衝撃」と作家 石田衣良さんに言わしめた期待の星・神津凛子さん。その小説現代新人賞受賞作を2019年1月10日の単行本刊行に先駆け、今日から全編を無料試し読み(全10回)掲載します。年末年始にゆっくりとお楽しみください。期間限定公開ですので、お見逃しありませんように!
Comment