先週読み終えた、ミシェル・オバマの自伝の中で、彼女が弁護士の仕事を嫌って母親に相談すると、その答えは

Make the money , worry about being happy later.
(お金を稼ぎなさい、幸せを考えるのはそのあとよ)

それはとても現実的なことで、思わず苦笑。
私の長男も、昨年末にキャリアアップして、もっと大きい会社で役割も大きくなりました。しかし年明けに私に、「この職場には以前の職場のようなパッションが感じられない」と言っていました。
それに対する私の答えは、「それは本当のキャリアの始まりであって、それをどのように今後の自分のキャリアに生かしていくかがポイントで、それを考えていれば、小さなことはどうでもよくなっていく」。

要はすべて自分、自分の考え方ひとつ。自分の脳に信号を送るのは、自分自身なのです。
仕事の人間関係で悩んでいるという相談を、会社員時代も今もよく受けますが、私がいつも言うのは「人は変わらない」ということ。
嫌な人や苦手な人は誰にでもいて、世の中そのような人の方が多いのです。
なので、そういった人とどうやって仕事をしていくのかは、自分次第。
もちろん、セクハラやパワハラなど。もっと深い問題は別ですが。

以前、私の職場でもセクハラの問題があり、私も上司としてまた同じ女性として、人事部と掛け合った経験もあります。
また私自身、 アフリカ系イギリス人をインターンとして採用しなかったと、人事部を通じて、人種差別として訴えられた経験もあります。
それがたとえ、差別ではなく同等な基準においての計らいだったとしても、私がそのインターン希望者に対して、もう少し配慮すべきだったのです。

アレキサンダー・マックイーン時代、私がドレスに携わったロイヤルウエディングの雑誌カバー

足の引っ張り合いも日常茶飯事、夢のような仕事に就けていない……。
そんな悩みに対するシンプルな答えが、ミシェル・オバマの母のアドバイスかもしれません。
最近はgoogleなどをはじめ、オープンスペースでデスクもなく時間の規制もない、まったく新しい職場が登場しているようです。これからの仕事への対応も変わってきています。

思い切って会社を変わるのも、自分次第。
Move on!
Let found out!

写真左のティファニーは5年間、私のパーソナルアシスタントだった。彼女がMBAのために会社を去る最後の日に思わず泣いてしまった。今でも仲良し。右はマイケル。GQなどを経て、今はフリーのライター。今でもすべてのプレスリリースは彼に依頼するほど、彼の文章を信頼している。
 
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