米倉涼子さんが見た、最新のおすすめエンタメ情報をお届けします。

ドラマの撮影も終わり、年末年始は海外へ旅行に行ってきました！
その合間に観て面白かった映画を３本、ご紹介しますね。

『天才作家の妻 -40年目の真実-』
 

最初はスローペースで観ていこうと思って選んだ新作でしたが、四六時中ビシビシ心に響いて心地よさと痛みで忙しい映画でした。
主人公は世界的な作家である夫をずっと支え続けてきた妻。ノーベル賞を受賞したという知らせを受けて、ふたりは授賞式が行われるストックホルムに向かいます。華々しい席で注目を集める夫に対して、妻の側はこれまで心の奥にしまっていた想いがどんどん隠せなくなっていくんですよね。その様子を見て、もしかしたら男尊女卑とか、女性の側が献身的に支える関係って世界共通なんだろうか？　という気持ちになりました。
人前でお互いの愛を口にしたり口づけをしたり、フィジカルな面では日本と海外は明らかに違うところなのかもしれないけれど、こうやって映画を観て共感したり胸が痛くなったりするということは、きっと何か通じるものがあるからなんだろうな、と。

 

この映画を観てみよう、と思ったのはグレン・クローズの主演作だから。ブロードウェイで観た舞台『サンセット大通り』よりも、この映画の彼女の方が魅力的でした！
去年観た彼女の出演作『clocked house』はあまり心に残らなかったけれど、明らかにこの作品は私の中の記憶に残る気がします。ぜひ大人の女性に観てもらいたい！
グレン・クローズはアカデミー賞主演女優賞にもノミネートされているので、その結果も楽しみです。
 

『ヴェノム』
 

 

マーベルコミックの人気キャラクターを主人公にした『ヴェノム』。『アベンジャーズ』の吹き替えを始めなかったら、自分から観ようとは決して思わなかったはずの作品です。最初はヒーローものって苦手だな…と思っていたのに、いつの間にかどんどん男らしくなって今では心踊らせて観ている自分がなんだか不思議（笑）。
今回はドロドロとした寄生虫（というとヴェノム本人は怒るのですが）のような地球外生命体と、記者エディが一体化していくお話。今まで観てきたマーベル作品とはちょっとテイストが違うかな！？　ちょっと気持ち悪さを含んでいますが、マーベル作品はやっぱりどこかコミカルで正義感のあるキャラクターが登場するので、つい応援したくなります。
そして大抵、イケメンと美女が出てくるのも楽しいところ！　トム・ハーディ演じるエディの恋人役のミシェル・ウィリアムズは、ブロードウェイの『キャバレー』も観ていて、華奢でかわいい私好みの女優さん。

 

『アベンジャーズ』と比べると出演者も限られていてわかりやすくてシンプルなストーリーなので、ゆっくり楽しめました。
飛行機のなかで見たのですが、いつものようにマーベルの重鎮、スタン・リーが出てきたときには思わず拍手してしまった私…、完全にマーベルに侵食されてますね（笑）。
スタン・リーが亡くなったニュースはショックでしたが、次の作品のなかでもまだ彼の姿を見られるんじゃないかな、と楽しみにしています。
 

『ルイスと不思議の時計』
 

 

ジャック・ブラックが出ているのだからきっとコメディだろう！　と思って気軽に観始めたのですが、美しい美術やかわいい男の子に引き込まれました。『ホームアローン』や『ナイトミュージアム』、『ハリー・ポッター』シリーズを思い出させる作品です。
事故で両親を亡くしたルイスを引き取ったのは、たくさんの時計が置かれたちょっとあやしい古い屋敷に住む伯父のジョナサン。なんとジョナサンと、隣人のツィマーマン夫人は魔法使い！　屋敷に隠された“魔法の時計”をめぐって、不思議な世界が描かれるファンタジー映画です。

家族愛の物語でもあるので、「I miss you 」と言って両親の写真にキスするシーンを観ながら、日本人には考えられない習慣だけど私は好きだなぁ、と思いました。
父が亡くなる前に勇気を出して自分からハグをしたのですが、大人になってからはあれが最初で最後だったな、もっと触れ合いたかったなぁ、なんてことも考えたり…。
ハグっていろんなパワーを持っているので、みなさん恥ずかしがらずに大いにハグをしましょう！　キスはさすがに日本人の家族同士は難しいと思うから。と言っても、まだ母親にハグ出来ていないアタシ…なーんてしみじみ思ってしまいました。とは言えこの映画自体は、あまり重い感じの内容ではなかったですよ！


＜映画紹介＞
 

「天才作家の妻 -40年目の真実-」
監督：ビョルン・ルンゲ
出演：グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター
2019年1月26日（土）より、新宿ピカデリーほか全国公開
© META FILM LONDON LIMITED 2017

「ヴェノム」
『ヴェノム』ブルーレイ＆DVD 3月6日(水)発売！
■ブルーレイ＆DVDセット　4,743円＋税
■4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】　6,800円＋税
■日本限定プレミアム・スチールブック・エディション【完全数量限定】　9,200円＋税
発売元・販売元：ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
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「ルイスと不思議の時計」
『ルイスと不思議の時計』ブルーレイ＆DVD 3月6日(水)発売！
監督：イーライ・ロス
出演：ジャック・ブラック、ケイト・ブランシェット、オーウェン・ヴァカーロ、カイル・マクラクラン
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