「多様性」を受け入れ、それを評価できる場とすることを、授賞式の中で会長も宣言していました。というわけで、司会者も、出演者も、受賞者も、受賞楽曲も……誰がどう見ても、今年のテーマは「多様性」!  以下は、極私的な備忘録。私がとりわけ注目したものを順不同でピックアップしました。

女性司会者はクィーン・ラティファ以来14年ぶり。大抜擢されたのは、アリシア・キーズ! 

子供たちに大抜擢のニュースを知らせたものの……微笑ましすぎる笑!

まず、彼女がカミラ・カベロ&ヤング・サグのオープニングアクト直後に、「これがシスターズよ!」とステージに呼び込んだメンバーがすごかった。レディー・ガガ、ジェイダ・ピンケット・スミス、ミシェル・オバマ前大統領夫人、ジェニファー・ロペス! 最強すぎる!!! 「今年一番のハイライトシーンでは?」と思わずつぶやいてしまいました。

左からガガ、ジェイダ(ウィル・スミスの奥様)、司会のアリシア、M.Oと紹介されていたミシェル夫人、J.Loことジェニファー・ロペス! それぞれの言葉で、力強く音楽の持つパワーをスピーチ。写真:ロイター/アフロ
 

ミシェル夫人のTwitterより。

このグラミー賞のパフォーマンスで、グンと興味が急上昇。「ステージをいちばん観たくなったで賞」は、H.E.R.。第2のアリシア・キーズと言われ注目されてきましたが、なんのなんのの唯一無二の存在感! パフォーマンスではプリンスの影響力も感じて、勝手にジーンときてしまいまいました(生前プリンスが作品づくりに関わっていたジャネール・モネイのパフォーマンスもしかり、ニュージェネレーションに与えたプリンスの影響力を感じた一夜に) 。

受賞時のネオンカラーの衣装がキャラクターにとっても合っていた! 極私的ベストドレッサーも進呈。センターパート部分にあしらったラインストーンも可愛い♡ 写真:Shutterstock/アフロ

ガガは、ともにかくにも気迫がすごかった。劇中のアリーの歌唱とはまったく違う、オリジナルな動きを炸裂させながらロックな『シャロウ』を聴かせてくれました。ちなみに、ガガは2部門を受賞したところで、「今夜、涙でメイキャップはできなくなりそう」と自身のTwitterを更新。

ちなみに、ブラッドリー・クーパーは英国の映画賞出席のため欠席。彼が出てきてしまったら、私たちは劇中の失禁シーンをふと思い出してしまったに違いない。写真:AFP/アフロ