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【模様替えアイディア】リビングにテレビとソファは必要ですか?

皆さん、それぞれ大切にしたいと思う空間は違います。
ベッドルームの方もいれば、キッチンという方もいると思います。私の場合、もっとも大切にしているのは家族や友人が集まり、そして音楽を聴くリビングルームです。

驚かれることも多いのですが、わが家は玄関を入ってすぐにリビングルームが広がる作りになっています。このような間取りは、欧米ではわりとよくあります。アメリカのドラマ、『SATC』のキャリーの部屋も、玄関の扉を開けるとすぐに書斎兼リビングルームが広がっています。細長い廊下や狭い部屋で区切ったりするより広々とした印象になりますから、スペースに問題のある日本の住宅事情において、もっと取り入れていいアイデアだと思います。

Before 

 
After

昨年行ったリフォームで、わが家は大きな決断をしました。それは、「ソファをなくす」ということ。上記の写真を見ていただきたいのですが、かつてのわが家はたっぷりとした3人がけのソファがリビングルームの主役でした。日本のリビングルームにおいて、「ソファとテレビ」の組み合わせは定番ですが、あまり広くない部屋の中に大きなソファと大型テレビがあると、どんなにインテリアに工夫を凝らしたとしても、それらが空間の印象を支配してしまいます。

わが家はもともとテレビを定位置に置かず、持ち運べるサイズのテレビを観たい人が好きなところに持って行って観る、というスタイルでしたが、今回のリフォームでもその考え方を踏襲しました。映画を観ることが大好きなので、正直言って迷いました。ですが、子どもたちはパソコンで韓流ドラマを観たりもしますし、夫は夫で好きなスポーツ番組を観たりもします。家族全員が同じものを観る時代からテレビの大きさは変わってきているのかも、と思います。

ちなみに、こちらがわが家の現在のテレビ。大きさは32型です。5キロちょっとなので、持ち運ぶのも、収納するのも簡単です。

また、大きなソファをやめて個々の椅子にしたことで、新しい家族の景色が生まれました。まず、誰かがソファを占領することがないので、いつでも複数の人が集まることができます。そして、ソファと違って個々の椅子によるパーソナルスペースがあることで、空間のあり方が変わったというか、人と人との関係がより近くなる気がしています。

リビングルームといえばテレビとソファという、気づけば日本の固定観念のようになった考え方を自分は本当に望んでいるのかどうか、見直してみてはいかがでしょうか?

PROFILE 行正り香/ゆきまさりか

高校3年時にアメリカに留学し、カリフォルニア大学バークレー校を卒業。CMプロデューサーとして広告代理店で活躍後、料理家になる。ふたりの娘と夫の4人暮らし。『だれか来る日のメニュー』、『19時から作るごはん』『行正り香のインテリア』ほか著書多数。サントリーのハイボールやアメリカンビーフ協会などテレビや広告などの料理も手がける。2018年には子どもから大人まで英語の基礎が学べる「カラオケEnglish」をローンチする。

 

<新刊紹介>
『行正り香の家作り ヒュッゲなインテリア』

オールカラー128ページ 1600円(税抜)/講談社刊
ISBN 978-4-06-513068-1

“心地よくあたたかい空間や時間“という意味のデンマークならではの言葉、ヒュッゲをキーワードに家づくりと暮らし方をデンマーク親善大使(2017年 日本・デンマーク国交樹立150周年)の著者が提案します。


構成/山本忍(講談社)