スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

インスタグラムを始めたのが2015年の6月。今年の6月で丸4年になるんですね。
「若い娘さんたちがやる」SNSだと思っていたので、
実はずっと興味がなく、長い言葉で伝えられるブログやコラムのほうが、
自分のスタイルに合っているなあ、と思っていました。
インスタのスタートのきっかけは、デザイナーのチャン・ルーさんとディナーをご一緒したときに、
「ナオコ、インスタは写真で伝えられるから面白いわよ。私がアカウントをとってあげるわ」
とご飯の途中でスタートしたのでした(笑)。

と、見返してみると、色々な場所に行っているなあ、夫とケンカしているなあ、子供たちにも色々あったなあ――日記のようで良いですね。

ファッション誌の編集者としてキャリアをスタートさせましたが、
どうしてその仕事を選んだのか、そして今もなぜやっているのか。
SNSをどうして始めたのか。
それは「伝えたい」からです。
生きていくうえで、知っていたら楽になる情報やルール。
とにかく「伝えたい」。「コラムやブログ、SNSもやられていて大変ですね」
と言われますが、いやいや足りないくらい。もっともっとしゃべりたいし(笑)、伝えたい。なんて、4年の軌跡を見ていました。

昨日のインスタグラムにアップした8歳の麻矢の言葉に、
たくさんのいいねやコメントを頂きました。
毎晩遅く、毎朝早く。今週は保護者会も行かれなかったし、週末のピアノの発表会も欠席。

あまりにバタバタしているから心配してくれたみたいで、
「ママ私こう思うよ
体をもう少し休ませたほうがいいと思うよ。
私もさいきんは友だちとあそんだりしてるし。
ママも時間があるときはゆっくり休んでね」(覚えてしまいました(笑))

頂いた「いいね」やコメントを見て、
肩書や年齢や、属性に関係なく、今を生きる女性たちは、
本当に頑張っているなあ、と実感しました。
ときに、ぱんぱんに張った風船は割れてしまったり、糸が切れて飛んでいってしまうことも。

そうなる前に、
もっともっと自分を甘やかして、楽にしてあげる具体的な方法を伝えなければ!

と、8歳の娘の言葉に、はっと自分の状況を俯瞰で見、
このキャリアをスタートしたときの気持ちを思い出し。
そして1つ1つのコメントを読み、私が今の仕事をしている意味や意義を、
客観的に考えることができました。

おそるべしSNS(笑)。

明日は福岡でイベントです!三尋木さん、望月さんと伺います。
2月23日(土)
14:00~14:30 @岩田屋本店4階

たくさんの方にお会いして、多くのことを「伝えたい」と意気込んでおります(笑)。

大草 直子

これも、以前もらった手紙。憎まれ口ばかりの早すぎる反抗期の8歳の、子供らしい姿を見ることができて号泣。
夜更けのリビングに、温かく母さんを待っていてくれた手紙。言葉って、本当に支えになりますね。
奇しくも言葉について取材をしてもらった日でした。取材終わりに、こんなに素敵な花束を頂きました。