2月19日放送のインスタ読書会・第7回で取り上げたのは、NHKでドラマも放送されていた丹羽庭さん作のマンガ『トクサツガガガ』。ドラマがTwitter検索ワード世界1位になるなど熱狂的な人気を博した理由、あの『おっさんずラブ』との共通点とは。そしてバタやんがこの作品をミモレ読者におすすめしたいポイントとは? 今回も熱く熱く語りました!

『トクサツガガガ』と『おっさんずラブ』の共通点とは【インスタ読書会】_img0
今回の衣裳は、登場人物のひとりで、ドラマでは寺田心さんが演じている“ダミアン君”オマージュです。


『おっさんずラブ』との共通点は「大っぴらにできない気持ち」


まずは『トクサツガガガ』の簡単なあらすじから。
主人公の中村叶(かの)は、26歳のOL。特撮好きのオタクだけれど、職場にはこの趣味は秘密です。ある時、10歳以上年上の吉田さんと、同じ特撮のキーホルダーをつけていたことから仲良くなります。さらに会社の怖い先輩・北代さんも、どうやら何かのオタクなようで……。

バタやん:この『トクサツガガガ』、編集部では私以外に誰も観ていないのですが(泣)、「見ている人そんなにいない?」と思いきや、Twitterではトレンド世界1位になっているんです。これは社会現象にまでなった『おっさんずラブ』も同じで、この2つの作品に共通するのは「大っぴらにできない気持ち」なのかなと思います。その“秘めた想い”へ爆発的な共感を呼んだんだと思うのです。

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この作品は、女性はピンクレンジャーなど、幼少期に刷り込まれるジェンダーバイアスなどの問題にも切り込んでいます。ちなみにバタヤンは、子どもの頃、弟に仮面ライダーやウルトラマンの絵をよく描いてあげていたそう。戦隊モノ描き慣れてる!(笑)

ダイバーシティやLGBTが時代のキーワードととなり、今まではマイノリティであったり立場の弱かったりした人々が、声をあげやすい世の中になりつつあります。ただ一方では、声をあげにくくなった人もいる。特撮好きは弱者ではありませんが、何かが持ちあげられると、また違う肩身の狭い思いをする人は必ず出てくるんですね。この2つのドラマは、そういった様々な肩身の狭い人が救われる、それだけの熱量をもった作品だと思います。
 

わかる人にはイタいほど分かる“オタクあるある”


ここでちょっと本題から離れて、原作で描かれるバタやんお気に入りの“オタクあるある”をご紹介。

①会って感想を言いたい
バタやん:これはとくにライヴや作品がイマイチだった時ですね。SNSなどで迂闊に感想をつぶやくと、ほかのオタクの人の反感を買って炎上にもなりかねない。だから気持ちを分かってもらえる人にだけ、直接会って話したい。

②会うと精算をしている
バタやん:チケットを一緒に取ってもらったり、グッズ代を立替えたりと、オタクは精算を要する案件が発生しやすいんですよ〜。この光景は九段下や水道橋あたりのチェーンの居酒屋とか、新幹線の車内でよく見受けられます。ちなみに、見た目で分かるほど年が離れていたり、服のテイストがバラバラな女性4人組がいたらほぼ確実にオタク仲間です(笑)。

③オープンなオタクはうとましい
バタやん:○○が好き!と人に言えるのは、自信がある人なんですよね。言ったからといって何が悪いわけではないのですが、北代さんのように「言わないことが美学」の人からすると、どうにも鬱陶しいんです。

④オタク仲間に誕生日を祝われる
バタやん:推しにちなんだケーキとか、○○縛りのカラオケとか、私もこれまでいろんな形で祝ってもらいました。『ガガガ』の登場人物たちも、回を追うにつれ、年末年始も一緒に過ごしたりするようになります。なかにはひとまわり以上年の離れた人もいるのに。

バタやん:ここで言いたいのは、オタクでいることには、こういう友達ができる良さもあると思いませんか、ということですね。
話を本題に戻します。なぜオタク仲間がこんなにも強い結束で結ばれるかというと、それは先ほど出た「大っぴらにできない気持ち」を、唯一吐き出せる存在だからだと思うんです。

 

作品に盛り込まれたさまざまな社会的テーマ


『トクサツガガガ』は随所に社会的テーマが織り込まれており、泣ける場面も多い、とバタやん。その一部をご紹介します。

①子どもが苦手
バタやん:特撮ショーに行けば子どもはつきもの。“可愛いでしょ”“抱っこするでしょ?”な空気のなかでは、なかなか苦手とは言えませんよね。作品ではここで「子どもがいないとか、あまり触れたことのない人が苦手なのは仕方のないこと。きちんと知れば、いつか好きになれることもあるかもしれないね」といった名セリフが飛び出します。

②主人公・叶の母との対決
バタやん:小説や映画だと、“母との確執”というテーマはちょっと気が重い、という人にもおすすめです。ここで『トクサツガガガ』が素晴らしいのは、母親を完全な悪役にはしていないところ。幸せになってほしいという想いがあるからこそすれ違ってしまうのだと、母と娘、どちらもあたたかい目線で描かれています。

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ドラマの放送はすでに終わってしまいましたが、原作マンガはまだまだ連載中。単行本は現在15巻まで刊行されています。

バタやん:単行本はカバーを取ると、表紙に、作中に登場するヒーローマンガや美少女マンガが描かれているんです。集める楽しみがあるので、これから入る人にも、ドラマは観ていたという人にも、マンガ版をおすすめします!


「インスタ読書会、毎回楽しみにしています!」との声も多くいただき、次回テーマ探しに燃えているバタやんです。皆さんからのリクエストも、ぜひコメント欄よりお寄せくださいね。改めてご視聴いただいた皆様、ありがとうございました! 今後の配信もぜひお楽しみに。

<今後のミモレインスタライブ配信予定>
●3月19日(火)20時~
出張ライブ「リーバイスのデニム履き比べ」大森&川良

●3月20日(水)20時~
占星術師・Keikoさんをお招きして「パワーウィッシュナイト」withバタやん&藤本

●3月26日(火)20時~
セレブウォッチャー・さかいもゆるさんをお招きして「おしゃれセレブ放談」with大森

●4月2日(火)20時~
ビューティエディター・安倍佐和子さんをお招きして「ビューティ放談・UV編」with片岡

の予定です。

ミモレのInstagramアカウント@mimolletをフォローいただき、インスタライブから無料でご視聴いただけます。また、配信から24時間はストーリーにてアーカイブをご覧いただけます。

ぜひコメント参加してくださいね♫

取材・文/山崎恵