花粉症や季節の変わり目でいろいろな症状が出やすい春先。
だからこそ、自分の身体の中を見直すのにも適したタイミングです。
先日誕生日を迎えて新たな気持ちでスタートした私も、「これからの身体のケアのこと、もっと知りたい!」と言うことで、今日はハーブの取り入れ方や、女性ホルモンについてのあれこれを植物療法士の南上夕佳さんに聞いてきました。
南上さんが専門的に教えているフィトテラピーとは、簡単に言うとヨーロッパ発祥の植物を使った伝統療法のこと。漢方などもそのひとつに入るそう。
ご自身が体調を崩したことがきっかけで、フィトテラピースクールの門を叩いた南上さんは、今は中目黒にあるルボア フィトテラピースクールで講師もされているほど知識が豊富。
女性のためのフィトテラピーの知見をたくさん持っていらっしゃる素敵な女性です。
私も同年代ということもあって、聞いてみたいことがいっぱい。
日頃の生活で気になっている身体のこと、ホルモンのこと、たくさん質問してみました。
「燃料美容」を貯めておく、35歳からのフィトテラピー的セルフケア
福本:私自身、30代半ばになって、これからの自分のために女性の身体のこと、それに対するフィトテラピー的セルフケアをもっと知っておきたいなと思っていて。
それで今日は聞きたいことがたくさんあるのだけど……まずは、30代半ばごろの身体はどんな時期といえるの?
南上:人によってももちろん違いはあるけれど、30代半ばからはプレ更年期とも呼ばれているの。
ホルモン値を見ても、女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンが下がって行くタイミング。
例えば、好きな人から電話かかってきたとき、疲れてても行くか、疲れているから身体を休めるか、その判断の境界線にいるイメージというか……。
一方で仕事や子育てに忙しい時期でもあり、今までの経験を通して身体に合うもの、合わないものも少しずつ分かってきて“自分の取り扱い”に慣れてくる年頃ともいえるかも。
福本:なんだか、わかる気がする。
南上:ね。でも年齢だけで「プレ更年期か……」と諦めなくても大丈夫。
日頃のケアでホルモンや免疫力を高めておけば、東洋医学で言われる「気・血・水」の「気」が高まり、相乗効果で「血」や「水」も巡り、体力やホルモンもアップして、結果的に自律神経を自然と整えていくことも可能なの。
自分が何かしたいときに、そのことができる体力があることってすごく大事じゃない? その体力、つまり燃料となる身体の「気」を貯めて、巡らせておくことがポイント。
福本:素敵なお話!
たしかに、やりたいことをやるための元気、つまり燃料は本当に大切。車でいうとガス欠にならないようにガソリンをためておく感じ、なのかな。
二人:まさに燃料美容だね(笑)。
福本:やりたいことが出来ないと、フラストレーションを感じてイライラするんだけど、そういうのも「気」が関係あるのかな?
南上:「気が立つ」っていう言葉もあるくらいだから、イライラすることもその元になる「気」がないとできないかもしれない。
福本:それは本当にそうかも……。エネルギーである「気」をコントロールしてどこに向けるかも大切だね。
女性ホルモンが減るとどんなことが起きるの?
南上:35歳くらいからのプレ更年期とは、女性ホルモンが少しずつ減っていく状態のこと。減り方は人それぞれで、急激に減る人もいれば、自分では分からないくらい少しずつ減っていく人もいて、自覚のあるなしもこれに準ずる感じかな。
福本:自分では気づきづらいかもしれないね。あと、何か不調があっても、それがホルモンのせいとは思わない人もいるかもね。具体的にはどんなことが起こるの?
南上:人にもよりけりなんだけど、まずはPMS(月経前症候群)や生理痛など“生理周りの不調”が出てきたり、体力がなくなってきたり、膣内の乾燥からくる性欲減退とかもよくいわれている症状。
気持ちの面からいうと、30代半ばでそれなりにたくさんの経験もしてきているから、もういろいろとこなしてしまったような、燃え尽き症候群のような感覚、そしてだるさを感じることも多いかも。
それから、キャリアを積んできたり家族が増えたり、ライフステージが変化することによって起こる内面の変化も重なることも。
福本:うーん、切実にわかる気がする。
ホルモンが減ってくるのは自然なことだと思うんだけど、元気がなくならないために何か対策はある?
南上:一般的に「ストレスを溜めないのがいい」とよくいわれると思うんだけど、ストレスはホルモンの生成にも深く関連しているのね。
プレ更年期や更年期での症状の差は、日常の中で“どうストレスと向き合えているか”に関係してるとも。
ストレスを溜めやすい人でも、ある程度自分のケアの仕方がわかっていて、日頃からリラックスを心がけていたりマッサージなどでセルフケアをしていると、いざ更年期の年齢になったときに、症状としては身体にあまり出てこなかったりする。
その逆もしかりで、うまくストレスを消化できていないライフスタイルの人は、後になってそれが性交痛として出てきたり、PMSや火照り、早めの閉経として現れてくることもあるの。
福本:日々のストレスケアがその後の元気の貯金になるんだね。
南上:そうそう。更年期を快適に過ごすために今できることは、植物療法でホルモンを補うこと、普段からストレスケアしてリラックスできるようにしておくこと。そういったことがおそらく一番のプレ更年期予防にもなると思う。
ホルモンを補うのに効果的なのは?
福本:ホルモンを補うのに効果的なハーブってあるの?
南上:プロゲステロン作用のある植物を摂るのがおすすめ。
このサプリには両方ともレディースマントルというハーブが入っていて、女性ホルモンであるプロゲステロンと同じような作用が。不足してる女性ホルモンを補うことができるのね。
他にも、チェストベリーとメリッサの組み合わせを摂るのもいいかも。
シークルドゥには、チェストベリーも入っています。
福本:たしかに、このシークルドゥのサプリを生理の1週間くらい前から飲んでみたんだけど、PMSもなく、すんなり来た感じで楽だったかも。でも、素朴な質問だけどこんな小さいのに1日1粒で効くの?
南上:これはね、フランスのフィトテラピーで推奨されている、ハーブと栄養素が一緒になった処方で、ハーブだけでなくビタミンや亜鉛も一緒に入っているのがポイント。1日1〜2粒でOKで、食生活が乱れていたり、栄養素が取れてないなと思う方にもおすすめ。
こういうサプリメントで必要なものを補っていれば、ホルモン分泌を助けてくれるのはもちろん、急激にホルモンが減少する、ということも結果的に抑えられたりするよ。
女性の身体のメカニズムや、それに合ったフィトテラピーの知識をわかりやすく、そしてディープに教えてくれる南上さん。
思わず「先生!」と叫びたくなるくらいたくさんの知識が。
続きは次回に続きます!
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