前回に引き続き、植物療法士の南上夕佳さんに、30代半ばからのホルモンケアについてお話を伺いました。
ハーブのいいところは、ストイックになりすぎなくても効くところ
福本:サプリやオイルって、症状が出てから飲むと「効いた!」と思うまでにタイムラグがあるように感じるけど、それについてはどう思う?
南上:そうね、例えばPMS(月経前症候群)に対しては生理より2週間くらい前、排卵日前後から摂るのがおすすめ。
もちろんそれが目安なんだけど、植物療法の面白いところは「ストイックになりすぎなくても効く」ところ。
ハーブも人の身体も「有機体」だから、薬のように1日何錠きっちり飲んで効かせる、というよりはサプリやオイルは身体にスイッチを入れるような役割。水車の歯車がちゃんと回るように水を与えてあげるようなイメージで、ポイントで取り入れるだけでもOK。気楽に取り入れられるのもいいところだよね。
福本:なんだかナチュラルでいいね。
南上:そう!ハーブに自分の身体が反応して、自己免疫力を上げるスイッチが入れば、ずっと摂り続けなくてもいいの。
本来自分に備わっている機能を呼び覚まさせるきっかけを植物で与えてあげて、うまく身体の中が回り出すようサポートするのがフィトテラピーの役割ともいえるかも。
福本:気軽に取り組めて、効果が出るなら試すしかないね!
生理周りの不調にも効果的なフィトテラピー豆知識
福本:ここで個人的なクエスチョン。私は生理中に子宮のあたりや卵巣がポコっと前に出るような腫れる感じがあって、痛みと熱を持つんだけど、それに何かいいものはある?
南上:生理痛があるときにおすすめなのは月見草オイル。カプセルで内服すると、身体のあらゆる炎症を抑えてくれる効果があって、月経痛には特に効果的な場合もあるの。
できたら、生理前から飲んでおくとさらに効果がわかりやすいかな。
福本:確かにこの記事にも書いたけど、月見草は肌に塗ればアトピーの炎症の緩和にも効果的だものね。このカプセルを飲んで、肌荒れがよくなったという人の話も聞いたことあるよ!
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