究極のエイジングケア?女性のたしなみ膣マッサージ
福本:南上さんに今回インタビューしたい!と思ったきっかけが、このちょっと一見びっくりな膣マッサージなんだけど。教えてもらってから私も試しているよ。最初は「膣内もマッサージできるの!?」と割と衝撃だったんだけど(笑)、 見えない部分だからこそケアすると安心だし、効きそうだよね。これはどんな人におすすめ?
南上:まずね、身体と同じで、膣も老化するの。
でも他の部分と違って「硬くなる」という老化の進み方をする場所。そうなってからだと戻すまでに時間がかかってしまうから、日頃から肌や髪のケアと同じ感覚で、老化を感じる前にケアしていくことが大切。もちろん粘液が出にくくなっている人にもおすすめ。
福本:意識したことなかったけど、興味深い。
南上:そう。弾力のある膣をキープするには、まずは血流を良くすること。膣の血流が良くなると、繋がっている子宮や卵巣の血流が良くなって、自然とホルモンバランスもよくなるのね。
膣の中に手を入れて筋肉をマッサージすることで刺激が起こる
→
神経細胞が反応して意識が行き、そこに向かって血液も流れる
→
血液が流れれば粘液もちゃんと出るようになる
→
膣があたたまることで、近くにある卵巣や子宮も元気になって、ホルモンが分泌しやすくなる
というのが膣マッサージの効果。
身体の内側が潤って、肌に弾力や潤いが出たり、性のバランスが良くなったり、PMSが和らぐ、なんていう相乗効果がある人も結構います。
メンタル的にも「自分を知る」、ということで膣マッサージはおすすめ。
続けていくと「今日は冷えているな」とか「生理前は様子が違うな」とか日によって温度や柔らかさの違いとか、小さな変化に気がつくようになるよ。
福本:確かに、自分の身体だから知っておきたいよね。
南上:膣内はストレスがわかりやすく反応する場所でもあるから、パートナーとセックスを楽しむためにも、また、体調や女性らしさを保つためにも、気を配ってあげることがいいセルフケアだと思うな。
福本:確かに、普段気にしないところだから、マッサージすると「よし、やった!」っていう気にもなるよね(笑)。このマッサージオイルのおすすめな点は?
南上:粘膜の再生作用がある&塗るとすぐに吸収されるアプリコットオイルが含まれているのがおすすめポイントかな。妊婦さんの出産前後の会陰のケアにも使えるよ。
福本:ひそかに、この膣マッサージが広まるといいな(笑)。
エルボリステリア的、「効く」ハーブティーの淹れ方
福本:なんだか上級者向けのテクニックが続いたから、最後にベーシックなものも聞こうかな。
南上:そうだね(笑)。
福本:フィトテラピーでよく使われているハーブティー、おすすめの買い方と淹れ方も聞きたいな。
南上:できれば、パリのハーブ薬局のようにハーブ屋さんに行って、ハーブそのものをセレクトして買うのがおすすめ。パックになっているものよりもダイレクトに、そして自分で量も調節して淹れることができるから。
福本:葉っぱを選ぶ作業も楽しそう!フィトテラピスト的お茶の淹れ方ってあるもの?
南上:大きく分けるとこのふたつ。
① アンフュージョン
ユーカリやネトルなどのやわらかい葉っぱに対して行う淹れ方で、熱湯に茶葉を淹れて抽出する方法。レモングラスやエキナセアなどの固めな植物は、細かく刻んで抽出することも。
② デコクション
固い植物に対して行う。10分ほど弱火で煮出す方法がおすすめ。
福本:面白い!今の時期、花粉症におすすめのハーブもある?
南上:花粉症にはこの3つがおすすめ。
・ユーカリ のどのイガイガをスッとさせる働き。
・ネトル くしゃみや鼻水を出そうとするヒスタミン作用を抑える働き。
・エキナセア 免疫力をアップさせる働き。風邪の予防にも。
あとは、さっき膣マッサージのところで血流の話をしたけど、ヴァンルージュの葉っぱもむくみや冷えの対策におすすめ。
福本:私もこれ飲んでいるけど、一瞬で身体があたたまるよね。
南上:普段飲んでいるお茶を気軽にこういうものに変えてみるといいかも。
<あとがき>
この連載で過去最高なのではないか、という文字数になった今回のインタビュー、いかがでしたか? 知らなかったことやこれからの自分に必要なことをたくさん聞くことができて、私も後で思い出しながら「うんうん」と頷いてしまった知識がいっぱい。
もちろん個人差はあるかもしれないけど、自分に必要な部分を取り入れて、快適な身体作りのヒントになれば嬉しいです。南上さん、本当にありがとうございました!
- 1
- 2
Comment