昭和34年に皇室に入られてから60年間、人々を励まし、癒し、勇気づけてきた美智子さま。ミモレでは5月のご退位の前日まで、今も色あせることのない、日本女性の美、品格、優雅さ、可憐さ、思いやりの心を体現している装いを振り返ります。
ミモレの『毎日、美智子さま』にて公開中の写真から、今回は美智子さまのシンプルな装いに華を添える“差し色”に注目します。
グレンチェックのシンプルなスーツにはスカイブルーを
ポピーの花束をお持ちになった美智子さま、スーツはグレンチェックのシンプルなデザイン。ブラウスと帽子を優しい水色でコーディネートされ、春らしさを感じます。昭和39年3月、千葉県をご旅行。
シンプルなスーツに華を添えるイエローのスカーフ
ベージュのシンプルなジャケットとスカートには、同じ色のバッグとパンプスを。ポイントになっているのはブローチとの組み合わせもエレガントな、首元のスカーフ。お足元の悪い中、皇太子さまに差し出された手を握って。昭和45年3月、千葉・房総へのご旅行で白浜海岸へ。
オフホワイトのセットアップはレンガ色をアクセントに
オフホワイトのダブルのジャケットには、レンガ色のお帽子とインナーを。メイクもその色に合わせたオレンジ系でまとめられて。小物はベージュ、アクセサリーはおなじみのパールを添えていらっしゃいます。昭和43年6月、東京・京王百貨店で伸びゆく電波展をご見学。
柿色のスーツをシルバーの小物でスタイリッシュに
モスグリーンのスーツコーディネートと共通点も多いご公務ルック。柿色のジャケットとタイトスカートに、冬にご愛用のファーのお帽子、シルバーのバッグと靴をコーディネート。スーツの形に合わせポインテッドトゥを選ばれて、甘さを抑えたスタイルに仕上げていらっしゃいます。昭和41年11月、福岡県ご視察で福岡市立養護老人ホームへ。
黒とオレンジの差し色で、ベージュのスーツをモダンに着こなして
昭和42年10月、バラ展を見学された美智子さま。胸元のバラをメインに考えられたコーディネートは、ベージュのセットアップにノーアクセサリーでごくシンプルに。ただ、インナーと靴、バッグは黒、お帽子はオレンジというとりあわせが、無難にならずおしゃれでモダンな印象。
写真はすべて、講談社所蔵写真3万枚超から厳選した貴重なカットです。
この企画は弊社写真部のカメラマンが主に1960~1970年代に美智子さまを撮影したお写真で構成されています。キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。古い写真が多く、退色・汚損したものは色鮮やかにデジタル化してよみがえらせています。
日めくり31日カレンダー
『永遠に伝えたい美智子さまのお心』
価格 1400円(税抜)
3月7日発売
ミモレでも好評を頂いている連載、「毎日、美智子さま」。
さらにミモレ編集部から、美智子さまの若かりし頃の秘蔵写真と、
日本女性としていつまでも心に留めておきたいお言葉の数々をまとめたカレンダーが発売中。
毎日、毎年使い続けることのできる日めくりタイプ。
お部屋に、机の上に、いつもそばに美智子さまのお心を留めておくことができます。
ご両親や祖父母へのプレゼントにも最適です。
構成/片岡千晶、佐々木奈々子
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