江戸時代以降に流行したという有名な「端唄(はうた/短い歌謡」の冒頭の歌詞です。かたそうだった桜の蕾がふくれあがり、今にも咲き出しそうなこの時期、江戸の若旦那よろしく、思わず口ずさみそうになるのは私だけでしょうか(笑)?
先日、ご縁をいただきお座敷へ招待いただきました。落語を聞きながら、その光景を頭に思い浮かべるのが好きな私、もっと言うなら江戸時代に脳内タイムスリップしたい私は、長艸さんの記事を読んで以来、「お座敷体験してみたいな〜」とぼんやりと思っていたので、ふたつ返事で、いざ浅草の料亭割烹へ!
夢見心地とはまさにこのこと。千華さんには、初心者の私たちが楽しめるように、芸事のこと、奥浅草の歴史のこと……たくさんのことをお話いただきました。
ほぼ毎日、午前中から稽古を始められ、夕方には支度を開始して、お座敷へ。お話させていただき、今まで考えていたよりずっとずっとストイックな世界であることが分かりました。「浅草。強いては江戸時代から続く文化、伝統を絶やさぬために」。その強い意思を感じる凛とした横顔を私はことあるごとに思い出すであろうと思います。そして、その美しい立ち居振る舞いも(ものすごく歳下のはずなのに、本当に艶っぽいんです!)。
この貴重なる夜。千華さんたちとお別れし、奥浅草をユラユラと。銭湯好きな私は、近くの銭湯でひと風呂いただきたいところをグッとこらえました。なにせ、浅草から自宅まで電車&徒歩で1時間以上の距離があり、湯冷めしそうだったので(笑)。
千華さんとこま晶さん、そして女将さんに餃子の美味しい中華屋さんも教えていただいたので(すいません、場所は分かっているのですが、お店の名前が不明です……)、次は、餃子を食べ、銭湯に行き、湯上がりに大好きな純喫茶ロッジ赤石へ(なぜか通っていた時期がありました苦笑)。
次に奥浅草に訪れた時は、そんなふうに過ごしてみたいと思います。
食文化や芸能など多様な文化が栄え、たとえば長屋暮しを想像すれば分かるように人々の助け合いが大前提だった社会……「世界的に見ても、江戸時代の江戸の庶民がいちばん幸せだった(≒人類史上、ユートピアにもっとも近かったのは江戸時代)」という説をどこかで読んだことがあるのですが、すっかり江戸時代の若旦那気分の私は「確かにそうなんだったのかもしれないな〜」と深く感じ入る夜となりました。
今日のお品書き
本日は生配信が2本! 19時〜は大草ディレクターによるトークショー「春のバッグ選び&コーディネイト術」について。20時〜は、宇宙元旦前夜! Keikoさんをお迎えしてのトークライブです。ぜひ、楽しい夜をご一緒いたしましょう。
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