頑張って仕事をしているのに認めてもらえない。忙しいだけでやりがいを感じない。人間関係がうまくいかなくて心が折れそう……。このような悩みを一人で抱えていませんか? 自分に自信がもてない、やりがいを感じられないと、心の中は不安でいっぱいになりますよね。
でも、ご安心を。キャリアコンサルタントの金沢悦子さんは「社会生活をしていれば、誰でもそれなりに悩みはあるもの。悩みを吹き飛ばして、仕事もプライベートも楽しくする方法は必ずみつかります」と語ります。
オフィスでの「困った!」「できない!」は、一つひとつは些細なことでも、たび重なるうちに大きな悩みとなってしまうもの。だけど、それを解決するのは、あなたが思うよりずっと簡単です。金沢さんの著書『図解 自分をアップデートする 仕事のコツ大全』より、悩み解決のヒントをピックアップしてご紹介します。


[オフィスの困った!]
同じ「すぐに」でも人によってずれがある!

 

上司から「すぐに」と仕事を頼まれ、あなたは残業して、翌朝に提出したのに、「来週中でよかったのに。そこに置いといて」なんて言われたらどうでしょう? このずれが度重なるとイライラ、ストレスが溜まっていきます。そこで、金沢さんは、「時間の感覚には個人差があることを理解しておくことが大切です」と指摘します。自分と相手とテンポが違うとわかったうえで対応できるようになると“ずれ”から生じるストレスも解消。「相手にとっても、あなたは『仕事がしやすい人』になるはずです」(金沢さん)

 

すれ違いが生じやすい「あいまいな表現」に気をつけて

「すぐに」とは具体的に「今日中」なのか、それとも「明日」でOKなのか。ムダなトラブルを生まないためには、「あいまいな表現」はお互いに避け、確認することが大切です。とくに気をつけたいのは、時間感覚のずれからすれ違いが生じやすい電話でのやりとり。一見具体的な「木曜日まで」も、「木曜日になるまで」なのか、「木曜日が終わるまで」なのかで、期限としては丸1日違ってきます。

 

できるだけ詳しく「期限」を聞く&確認で一気に解決!

時間感覚の個人差に、お互いが気づいていないことがすれ違いのはじまり。「すぐに」も「〜までに」も、自分の「期日・期限」が相手と一致していると思い、確認しないからすれ違いが生じてしまうのです。「だから解決するのは簡単。相手に聞けばいいのです」(金沢さん)
仕事に関わることであれば、期限はより明確にしておくのが、お互いのため。あいまいなままにせずに聞く、確認することで、トラブルを未然に防げるだけでなく、相手との信頼関係もより強くなります。

 
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