履物の有名店は東西にたくさんありますが、着物についていろいろ調べていた2014年、偶然にその存在を知ったのが「丸屋履物店」。
『とにかく安い』『ほかにはないものが見つかる』『履き心地がイイ!』と某着物ブロガーさんが絶賛しておりました。去年は2回訪問し、2足購入。着物仲間が『そろそろ、丸屋さんに行きたい!』ということで話がまとまり、今年もお仲間と一緒に、北品川商店街へGOです。
6月なので塩沢の単衣にしてみました。そして、2年越しでやっとお気に入りを見つけた、プレインピープルオリジナルのリネンの日傘をさして。少し風があって気持ちいいけれど、でもすでにかなり暑いですね。色めだけでも白っぽく爽やかに~~。
さて、慶応元年創業、ここ品川宿に店を構える「丸屋履物店」では、台を選び、花緒を選び、その場ですげて、足や履き方にあわせて調節してくれます。もちろん、修理もお願いできます(他店の品物もOKという懐の深さ!)。去年、丸屋さんで初めて購入したときに、びっくりしたことが3つありました。
①台からかかとが結構はみ出るぐらいの小さめサイズでOK
②足の指と花緒に隙間があるくらいで履くこと
③正しい歩き方なら、下駄の前歯だけが減っていく
とにかく『何でもLサイズ!』と思っていた私の足元をぱっと見て、「Mでもいいくらいですよ」とご主人。2~3cmかかとがはみ出てもよく、前重心で履くためもありますが、履物を脱いだときに“本当よりも小さな履物で可愛く見せたい”という江戸の女心のあらわれのようです。なるほどーー。
下駄を履きなれていない人には、きちんと履き方指導もしてくれます。私は花緒にぎゅぎゅっと足を深く入れていましたが、花緒にこすれて足指が痛くなりがちでした。本来は、足の指を引っ掛けるようにして履くのが正解。まさにつっかけるイメージですね。もちろん、履き方にはその人の好みやクセもあるので、それぞれにあわせて、その場で花緒をすげてくれるのも嬉しい。
そして、ちょっとこれはまだマスターできてないのですが……前重心&前傾姿勢で蹴って歩くこと。引きずらないこと。こうして歩くと二枚歯の下駄の場合は、前だけが減って、後ろは減らないとのこと。その昔は、玄関先に干した下駄(の歯)を見て、持ち主がイイ女かどうかを判断したのだそうです。下駄や草履に限らず、サンダルやパンプスもお気に入りに出会うこと以上に、きれいに履いて、きちんと手入れすることが大切ですよね。
さて、次回はお買い物報告とさせてください~。
また買っちゃいました、やっちゃいました……笑
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