買い物がやめられない、何かイライラする、SNSに依存してしまう……。止めなくてはと思っていても止められない自分は何か病気では? そんなふうに感じている人って、実は少なくないのではないでしょうか。広告代理店営業ウーマンの先駆け的存在で、現在はプロデューサー、コメンテーターなど多岐に渡って活動されている飯野晴子さんは、耳に優しい言葉をかけるのではなく、真実を伝えることで解決法を示してくれました。

arcoさんからの質問

Q. ストレスがたまっているわけでもないのに
予算以上の買い物がやめられません。

 

30代の会社員、夫と保育園児の子ども二人と暮らしています。すぐそばに実家の両親が住んでいます。社会人になってから二度の育休をとっているので、現在の手取りは20万程度しかありませんが、洋服が大好きで、毎月自分の洋服代に5万円以上使ってしまいます。子ども二人も英会話を始めたし、将来の学費、家のローン、学資保険、車検代など、お金がかかるので貯金をしなければならないのは分かっています。でも「この服が欲しい!」と思ったら止められません。常にスマホで好きなECサイトをチェックし、欲しいと思ったら片時も頭から離れなくなるので、耐えられず買ってしまいます。仕事はめちゃくちゃに忙しいですが楽しく、家事も育児も夫や両親のバックアップがあり、周囲のママ友よりもかなり楽をしていると思います。ストレスがたまっているわけではないのですが、つい「服でも買わないとやってられない」と言い訳をして毎週のように買ってしまいます。私は何か病気なのでしょうか? どうすれば我慢して、節約できるのでしょうか?(34歳)


特別ゲスト 飯野晴子さんの回答

A. 誰かが言ったほうがいいと思うから私が言いますね。
専門の病院に相談されるのも一つの手だと思いますよ。

 

手取り20万円のうち5万円を洋服代に使ってしまう……、たしかに計画性のある使い方とは言えませんね。ご自身でも自覚されているように、幼い子どもが2人いるなら、これから多くの学費がかかります。となると、子どもが小さいうちにできる限り貯蓄をしておかなければならない。何もかも我慢しろとは言いませんが、収入の4分の1も自分の洋服に回している場合では、さすがにないですよね。

どうしても買い物が我慢できないというようでしたら、今って安く買い物する方法もたくさんあるでしょう? そういうのをいろいろ探してみて。私も一時期、「しまむら」にハマっていたんです。雑多に置かれた商品の中に、よく探すと光るものがあって、それが楽しかったのね。他にも、ヤフオクで高級食器を安く探すことにハマった時期もあったわ(笑)。そんなふうに工夫して、極力お金を使わない買い物をされてはどうかしら?

それでもどうしても止められないようなら、私は専門のお医者さんに頼るのも一つの手だと思っています。arcoさん自身も「何かの病気なのでしょうか?」と自覚があるくらいだから、ハッキリと言わせていただきますけど、その可能性も大いにあると思うんです。そうなると、もう自分の力だけでは乗り越えられない……。

実は私は、以前に友人から似たような相談を受けたことがあるんです。仕事中に突然「お茶がぬるい!」と怒り出したり、夜中に急に電話してきたりするようになって。自分でもおかしいと感じていたらしく、「私おかしい?」と聞いてきたから、私はハッキリ「おかしいから病院に行ったほうがいい」と伝えたの。人ってこういうとき、咄嗟に「そんなことないわよ」と慰めがちですよね。でも私は、誰かが真実を告げてあげるべきだと思ったんです。きっと本人も、誰かにそう言ってもらいたいんじゃないでしょうか。

 

arcoさんの症状も、この友人と少し似ているなと思いました。そしてこの場に相談しに来られているわけですから、ここは私がハッキリと伝えてあげるべきだと思ったんです。買い物が止められないこと以外は、貯金が必要なことも分かっていらっしゃるし、仕事も問題なくされているようですから、重症ではないと思うの。今は精神医療の分野もかなり進んできていると聞きますし、意外とアッサリ治るかもしれない。一度、専門医のもとを訪れてみてはいかがかしら。

そうして治ったら、これからは是非、子どもの教育のことについていろいろ調べて。たとえばどの学校に行かせるか。ひと口に学校と言っても、私立もあれば公立もある。または途中で留学させたいと思うかもしれない。ならばどこの国がいいのかとか、お金はどれくらいかかるのかとか、調べることって無限にあるんですよ。私は、買い物が好きな方ってエネルギーに溢れている方だと思うの。これからはそのエネルギーを、子どもの教育のほうに持っていくといいと思うんです。幸い、ご主人やご両親が家事のバックアップもしてくれているとのこと。それでできた時間を子どものために割けば、きっとすべてがハッピーな方向に向かうと思いますよ。
 

PROFILE
  • 飯野晴子(いいのはるこ)プロデューサー、コメンテーター、ブロガー。1943年生まれ。35歳で離婚後初めて就職。広告代理店営業ウーマンに道を開いた。ロエベ、フェラガモ、ポルシェ等数々のラグジュアリーブランドを担当。退職後は、都会と海辺の家を行ったり来たりしながら、企業や商品のPRプロデュース、TV番組の出演、セミナー講師、講演活動などさまざまな分野で活動中。アメーバブログでは、文化人部門で常に上位50位前後に位置するなど、ブロガーとしての人気も高い。また、ブログ読者の悩み相談を受けることから始まったワークショップは、週末を過ごす家で定期的に開催、全国から女性が参加し人気を博す。「チーム・ソルトン&セサミ」(2008年〜)の設立メンバーとしてチャリティ活動も積極的に行っている。(ブログはコチラ→http://ameblo.jp/iino-haruko/ この人の回答一覧を見る
  • 山本奈緒子(やまもとなおこ)1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る
 取材・文/山本奈緒子

 

ライフスタイルのお悩み回答者一覧