友達だと思ってたら、いつの間にか好きになってた系男子!永田崇人

“無敵ピンク”のキャッチフレーズが世を席巻した平成最後の冬。その爆心地は、『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で横浜流星が演じた“ゆりゆり”こと由利匡平でした。が、今回推したいのは、そんなゆりゆりの隣にいた派手なパーカーに眼鏡の男の子。そう、エンドー役の永田崇人です。

エンドーは、明るく気の良いチームマイヤンの中でも、ひと際元気なキャラクター。それを永田は愛嬌たっぷりに演じ、「ゆりゆりみたいにクールな男の子は確かに憧れるけど、付き合うならエンドーみたいな単純おバカの方がいい…!」という友達系彼氏が好きな女子の需要を根こそぎ持っていきました。

TVガイド「Next Break People」より。

17歳の男子高生役でしたが、実年齢は25歳。しかし、そう言われなければ信じられないほどキュートなルックスが、永田の持ち味。笑うと横に広がる大きな口は、イタズラ好きな少年そのもの。ちらっと覗く八重歯とか眩しすぎて一種の凶器。あの屈託のない笑顔で、髪をわしゃわしゃされてえ…とうっかり本音もこぼれます。ファンイベントのメインビジュアルがオーバーオールなのですが、25歳でここまでオーバーオールが似合うのは、ちょっとした犯罪だと思いました。

その一方で、瞳は蠱惑的なアーモンドアイ。射抜くような目は、人なつっこい顔して笑っていたときとは別人で、「突然の通り雨。ただの男友達だと思っていた男の子とふたり軒下で雨宿りしていたら、濡れた横顔がなんだか不意に色っぽく見えてドキッ…!」みたいな妄想もはかどるはかどる。そんな友達/彼氏の危ういバランスを行きつ戻りつさせてくれる親しみやすさと色っぽさが、永田崇人の魅力。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"東京の陣"ダイジェスト映像より。

この春は、ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"東京の陣"に出演中。その後も6月からは「錆色のアーマ」 -繋ぐ-と舞台出演が続きます。イケメンを生で観られるのは舞台だけの特権。気になる方はぜひ足を運んでみてください。
 

ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。男性俳優インタビュー集『役者たちの現在地』が発売中。twitter:@fudge_2002

構成/榎本明日香、片岡千晶(編集部)

 

著者一覧
 

映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。

文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門12』(アルテスパブリッシング)など。

ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。男性俳優インタビュー集『役者たちの現在地』が発売中。twitter:@fudge_2002

メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。

ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。

ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。18年に大腸がん発見&共存中。

ライター 木俣 冬
テレビドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書に、講談社現代新書『みんなの朝ドラ』をはじめ、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』ほか。企画、構成した本に、蜷川幸雄『身体的物語論』など。『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』『連続テレビ小説 なつぞら上』などドラマや映画のノベライズも多数手がける。エキレビ!で毎日朝ドラレビューを休まず連載中。