昔「春はお別れの季節です♪」という歌がありましたが(私と同じ40代以上の読者の皆様ならお判りになってくださる方がいらっしゃるでしょうか)、春だからというワケでもないのでしょうが、4月に入り離婚を発表した女性セレブが相次いでおります。しかも全員約3年未満と短い結婚生活で……。一体彼女たちが離婚を決意した原因はなんだったのでしょう?

親子3人で仲よさそうだったアデル。人の良さそうな旦那さんだし見た目もなんだか似た雰囲気でお似合いだったのに…(涙)。写真:Backgrid/アフロ

まずは交際5年、結婚生活わずか2年での離婚を発表した歌手のアデル(30歳)。彼女は実業家であるサイモン・コネッキー氏と2011年に出会って翌年10月には息子のアンジェロ君を出産。そののち、2017年のグラミー賞授賞式で初めて、結婚したことを明かしていました。世間でもよくある話なんだけど、5年も交際したのに2年で離婚しちゃうと聞くと、どんな理由なのかはしらないけれど、本当に恋(そして結婚も)とは不条理なものだな〜と改めて思います。

去年の夏、ミュージシャンのフィル・エバーラムと挙式したばかりのミシェル・ウィリアムズ(38歳)も離婚したとの報道が。こちらはミシェルが結婚指輪を外している姿を目撃されたところから破局したとの憶測を呼んでいる模様。ミシェルにはドラッグのオーバードーズで亡くなったヒース・レジャーとの間にもうけた12歳の娘がいて、フィルにもガンで亡くなった前妻との3歳の娘がいる連れ子婚だったようです。しかも、奥様は出産してわずか18ヶ月で急逝してしまったとか。

勝手な印象ですが、愛する人を失ったことも関係しているのか、ハリウッドカップルにしては地に足ついた夫婦という イメージだったミシェルとフィル。そしてこのときのお揃いの赤コーデがたまたまだったとしたら、息もぴったりっぽいのに。夫婦ってわからないものですよね…。写真:The Image Direct/アフロ

2008年にヒースが亡くなってから、ミシェルが初めて精神的な絆を感じることができた相手だというフィルに、彼女は「私たちの関係はとても神聖で特別なもの」と感じていたといいます。そんな風に感じた相手と、一年も経たずに別れを決めるなんて、よっぽどのことがあったのでしょうね。

そして映画『ピッチ・パーフェクト』の共演で恋に落ちたアンナ・キャンプ(36歳)とスカイラー・アスティン。ふたりは2016年9月に挙式し、去年の結婚2周年記念日にも仲睦まじいツーショットをインスタグラムで公開していましたが、3周年を迎えることなく、あえなく破局を発表。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

9-10-16 💘 Happy 2 Years baby 🌙

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「2周年記念日さ、ベイビー」というコメントと共に。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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プロポーズのときのウキウキした様子も投稿していたアスティン。「僕が尋ねて、彼女は『イエス』と答えたんだ!」というコメントと、アンナの左手薬指に光る婚約指輪に幸せオーラが溢れていたのに…。

写真:Shutterstock/アフロ

 俳優のマイケル・モスリーと2010年に結婚し2013年に離婚したアンナはバツイチ。同じ天秤座同士のふたりは、最初出会ったとき、マイケルには別のデート相手がいて、アンナは離婚したばかり。最初にスカイラーにデートに誘われた時は31歳で、5歳も年下という彼との年齢差に躊躇していたそう。だけどふたりはすごく気が合っていたため、「年齢差なんてどうでもいいわ、とりあえず付き合ってみよう!」と交際した結果、再婚まですることに。

今回の離婚でアンナはバツ2に。でもモテる女性なんだろうし、きっとまたすぐ再婚するんだろうな。

結局3組とも離婚原因は明かされていないのですが、アデルの「授かってから婚」にミシェルの「同志連れ子婚」、そしてアンナの「年下婚」まで、結婚の形は様々。だけど夫婦の形がどのようであれ3年未満でこんな風に離婚してしまうカップルが多いということは、結婚を継続するのって本当に難しくて努力がいることだという事実を改めて示しているのかしら、と、結婚13年目にして離婚したバツイチの私は感じてしまいました。

私はバツイチの方たちに「なぜ離婚に至ったのか」をインタビューする読み物連載を執筆しているのですが、皆さんDV、浮気、モラハラと、ひとことで括ろうとすれば理由は明確なんだけれど、そこに到るまでの経緯はもちろん人ぞれぞれ。だけど結婚期間の長さや相手に対する愛情の深さは皆違えども、離婚という喪失体験による痛みを抱えているのは同じなんですよね。

そんなわけで、このニュースを見て、有名な『アンナ・カレーニナ』の「幸せな家庭はみな同じように似ているが、不幸な家庭は不幸な様もそれぞれ違うものだ」という一節をなぜか思い出したのでありました。