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帯や小物を変えるだけで同じ着物は違う表情に【5日間コーディネート】

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京都の禅寺にて生まれ育ち、着物を日常着とする伊藤仁美さん。
着物の礼節を重んじつつ、ファッションとしての着こなしも存分に楽しんでいます。面白いのは着物や帯、小物選びだけでなく着こなしにも理由があること。誰に会うのか、どこへ行くのか。時間は、季節は——。彼女の着物セオリーには、洋服にも取り入れられる“セルフプロデュース”のヒントがたくさん潜んでいます。

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41歳/着物家/163cm

「この日は友人とランチへ。5月13日と同じ着物を着ていますが、その時とは対照的に艶っぽさを控え、帯や合わせる小物でハンサムな着こなしをしました。白衿の出る角度もほっそり鋭く作っています。

また、アンティーク風のパーツがついた少しハードなハンドバッグにアクセサリーの重ね付けや、ヘアもアップにせずカジュアルダウンしたりと、ファッションとしての着こなしを存分に楽しみます。

草履は私の大好きな京都の老舗草履匠・祇園ない藤さんのものです。こうしたカジュアルな着こなしをした時でも、ない藤さんの草履を合わせるだけで大人の品格をしっかりと保つことができるんです」(伊藤さん)
 

帯の文様が私の代わりに気持ちを告げる

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ハンサムな着こなしには花柄や淡い色の帯ではなく、こうした幾何学模様のような帯が活躍します。この帯は「角繋ぎ文様」と言います。迷路のように終わりなく柄が繋がっていますよね。生命や繁栄、ご縁が繋がっていくという意味があります。帯の文様が私の代わりに大切な友人への気持ちをそっと伝えてくれています」(伊藤さん)

撮影/目黒智子
スタイリング・モデル/伊藤仁美
取材・文/笹本絵里
構成/川良咲子(編集部)

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HITOMI ITO

伊藤仁美。京都祇園の禅寺に生まれ、和の空間に囲まれて育つ。2015年より活動の拠点を東京に移し、着付けサロン「enso」をオープン。同時に着物暮らしを始める。国内外にて講演やセミナー、イベント出演や、雑誌・広告などで着付やスタイリング、そしてモデルとしても活躍中。アート作品にも多数参加、海外メディアにも取り上げられる。現在は一児の母として、着物で過ごす日々にある豊かさも発信中。また、令和元年5月1日に「enso japan」プロジェクトが始動。第一弾としてニューバランスとコラボレートしたムービーが同日に配信された。http://www.hitomi-ito.com