私はアイウェアに少し苦手意識がある。
嫌いじゃないわりにいつまで経ってもモノにできていない、サマにならない。

十代の頃からあまり深く考えず、こだわりもなく適当なサングラスをかけてきてしまったせいか、いまだに一人ではうまく選べないのだ。

洋服なら3分もあれば広い店内から自分のお気に入りを見つけられるのに、ア イウェアはというと、並べられている中からまず何を手にとって試着してみたらいいのか、そして着けてみてもそれが似合っているのかさえ自分ではっきりと分からない。

人からのファッション評価なんて気にならない性格のはずが、悪くはないけれどこれじゃセレブ気取りに見える?とか、なんだか古くさい?とか考えたり…。

そもそも、試着するとレンズを通してしか鏡をチェックできないから難しいのよ!なんて言い訳までする始末。

難しすぎるからもう適当でいいか!なんて諦め気味で、選びに自信がないから人前でサングラスなんてリゾート以外じゃ恥ずかしくてかけられない、メガネにいたっては手にもしない、なんていう日々を過ごしていたけれど、それがある日一変した。

今では仲の良い一人と言えるメガネデザイナーの友人に出会った4,5年前のことだ。

知り合った当初から、彼は私の顔を見て、その形と雰囲気に似合うおすすめを2本ほどさっと選んでくれる。
かけてみると、今までとは違ってなんだかしっくりくる感覚があり、納得して家に持ち帰るようになっていた。

でも最近になってやっと、頼ってばかりじゃいかん!とハッと気づき、今更感があって少し躊躇したけれど、ついに彼に長年の疑問を投げかけてみることにした。

「眉の形に合っているといいって聞くけれど、それってフレームが眉にかかってるといいっていうこと?」
「やっぱり日本のブランドのものの方が日本人の顔にあってるのよね??」
「どんな大きさのどんな形を選ぶようにするといいんだろう」
なんて、どうにか選びのテクニックの糸口を見つけたいと、私はメガネデザイナーの友人にあれこれ細かく質問をする。

彼は優しいので「欧米人と比べると目と眉毛が離れているから一概に言えないけど、眉に半分くらい掛かってるとバランスがいいよ」とか「海外のものは鼻盛りが日本製より小さいから鼻に掛かりにくいものが多いよ」、「今は大きめじゃなくてジャストサイズが品あってカッコ良いな。小さめも素敵」なんてイチイチまじめに答えてくれる。

その言葉たちをゆっくり咀嚼して自分の中に取り込むように、ふむふむと言っていると、彼がさらりと「これも参考になるかも」とあるメガネに関する記事を見せてくれた。

そこに書かれていたのは、馴染むことと素敵に見えることは必ずしも同じじゃない、という文章。

私はハッとした。

この連載で、もっと感覚的に、人の目や流行りを気にしすぎず自分の好きに素直に向き合って纏おう、と言い続けてきたはずの私が、まさか一般的な選びのテクニックを知ろうとしていたとは。

必要なのはまず、どんな自分になりたいのか。どんな人が素敵だと思うのか。

それがハッキリしていればおのずと選び方も変わってくるし、プロの友人がそばにいなくとも、ショップの方への相談がスムーズにいく。

服選びとなんら変わりがないのだ。

私の今のお気に入りはこの2本。雰囲気が全く違うので服や出かける場によって使い分けています。

一般論も流行りも参考程度に。
私はもう一度、自分の胸に言い聞かせた。

さて、貴女はどんな風にサングラスやメガネのデザインを選んでいますか?そのコツや決め手はなんですか?

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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ゆくゆくは、誰でも似合うというわけにはいかなさそうな一本をモノにして、トレードマークにするのが夢!だって、素敵な先輩マダムたちって、個性的なメガネやサングラスを素敵に着けこなしている人、多いと思いませんか?