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西山
ひと手間かけることで、買い物のときに心理的なブレーキがかかって、お金の使い過ぎも防げそう。ちなみに、お子さんが12歳とのことですが、教育費はどうしていますか?

【お金のプロの貯め方・増やし方】40歳。シングル子ども1人女性の貯蓄、教育費、保険_img0
 
 

チエさん
私、シングルマザーなんですが、子ども名義の口座を作ってしっかり貯めています。このペースでいけば、私立大学の学費まではしっかり出してあげられます。

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西山
素晴らしいです……。保険については、いかがですか?

 

チエさん
実は民間の保険には何も入っていないんです。シングルマザーだと行政からの手当てがあって、以前入院したときにも助かりました。でも、さすがに万一のときのために保険に入らなきゃと思って、今保険のパンフレットを取り寄せているところです。

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西山
お住まいは賃貸だとおっしゃっていましたね。

 

チエさん
はい、家は一生買わないかな……。これからどういうライフプランになるかわからないし、住宅ローンを抱えると自分たちを縛ってしまうから。もう少ししたら子どもに手がかからなくなるので、家賃の支払いがきつくなったら地方に住んでもいい。気軽に引っ越しができるのも、賃貸住まいならではです。

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西山
住む場所によって、家賃は大きく変わりますもんね。

 

チエさん
はい、長野に親戚がいて時々いくのですが、その周辺では3、4万円くらいで一戸建てに住めるし、家もたくさん余っています。友達からは「銀行に勤めているなら、住宅ローンなんてすぐおりるんだから買えばいいのに!」って言われますけど(笑)、自由度を優先して、あえて賃貸にしています。

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西山
お金の使い方は、人によって実にさまざまですよね。「みんなが家を買うから自分も買おうかな」と、周りに影響を受ける人もいますが……。

 

チエさん
そうですよね、私は自分の価値観を大事にしたいです。たくさん貯めるというよりは、海外旅行に行ったりと、今を楽しみたい。「老後になったらゆっくり旅行に行く」という人もいるけど、老後は今のように体力があるかわからないので、元気な今のうちに行っておきたいです(笑)。

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片岡
お金がなくて不安で、でも買いたいものもいっぱいあってどうしよう……という不安を抱えている人が多いですが、チエさんは潔い感じ!

 

チエさん
お金に振りまわされると、仕事もお給料で選ぶようになったりと、結局うまくいかない気がして。もし、今後新たにやりたい仕事が出てきて、それが安いお給料だったら、安い家賃のところに引っ越せばいいや!と思っています(笑)。

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西山・片岡
おお!

 

チエさん
数年前に離婚をして思ったことは、「これから先どんなことがあっても、自分と子どもの生活は、自分で稼いで支えていく」ということ。

そして、贅沢な暮らしをするというよりも、「日々を楽しむこと」を大切にしていきたいと思います。

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文/西山美紀
撮影・構成/片岡千晶(編集部)