ファッションのことだったらスタイリストさんに着こなしのコツを聞きたい。お金まわりのことだって、また同じ。というわけで、金融機関で働いている「お金のプロ」の女性たちに、「プライベートではお金とどう付き合っているの?」とインタビュー。ファイナンシャルプランナー・コラムニストの西山美紀さんと、編集部員の片岡(お金の初心者)が赤裸々に聞いてみました。

<今回お話を伺ったのは……>

【プロの貯め方・増やし方】42歳独身女性は不動産投資で不労収入を_img0
 

二谷マユさん(仮名・42歳)
仕事:不動産会社経営
家族構成:独身 
本人の年収:約1000~1500万円
お金の状況:定期預金約800万円。貯蓄性の保険約700万円。国内株約400万円。金(現物)約300万円。不動産(ビル一棟)など。

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西山
マユさんは、不動産会社を経営していらっしゃいますね。

 

マユさん
はい、新卒では医療関係の仕事をして、20代半ばで保険会社に転職。家族が不動産会社の経営をしていることもあり、20代前半から不動産投資をしていて、30代で会社を立ち上げました。

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西山
私も勉強を兼ねてワンルームマンションの投資をしているのですが、普通は不動産投資というのはハードルが高いですよね。

 

マユさん
はい、家族が不動産投資をしていることで、ハードルは低かったと思います。もう20年くらいになりますね。最初は地方の大きな都市にあるファミリータイプのマンションの一室でスタート。自分でいい物件を選べなかったので、父にすすめてもらったものを買いました。頭金は入れずに全額30年ローン。3000万円ほどの物件でした。

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西山
大きなローンを抱えることは、怖くなかったですか?

 

マユさん
怖いというよりも、20年前は女性が大きなローンを組むことが難しかった。今は女性でもローンが組みやすくなりましたけど、当時は結婚したら仕事を辞める女性が多かったから、「収入がいつまである?」「本当に返せる?」と審査が厳しくて。私自身、まだ勤務年数が数年だったこともありますが……。父の手助けで、なんとか借りられました。

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西山
ローン返済は順調でしたか?

 

マユさん
はい、ローン返済の金額よりも賃貸収入の方が多かったので毎月プラスでしたね。

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西山
不動産投資は、空室が出たら怖いですよね。入るはずの家賃が入らないという……。いかがでしたか?

 

マユさん
いい場所だったからか、空室は全然でなかったんです。地方の大きな駅から近くて便利なところで。出ていく人がいても、すぐに次の人が入ってくれる。それで、10年ほどで売却しました。

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西山
売却! ローンはもう完済していたのですか?

【プロの貯め方・増やし方】42歳独身女性は不動産投資で不労収入を_img1
 


マユさん
いえ、まだでしたが、買った値段より高く売れて、ローンも返済できましたし、利益も数百万円出ました。それを元手に、次の不動産を買おうと。

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西山・片岡
す、すごい……。

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西山
もしかして……今はビル1棟とか?

 

マユさん
はい、そうです(笑)。さすがに都内でビルは買えないので(笑)、地方都市のオフィスビルです。テナントの多少出たり入ったりがあって、出たときは「どうしよう!」と焦りますけど、比較的早く次のテナントが決まるので、それほど不安はないですね。

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片岡
地方ということは、管理は誰かに任せているんですか?

 

マユさん
ええ、地元の不動産会社です。

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片岡
管理には月にどれくらいかかるんでしょうか?

 

マユさん
家賃の3~5%くらいですかね。3%だとしっかり管理してくれない会社もあるので、5%くらいのところが安心ですかね。

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西山
東京都内ではなく、地方の不動産がメインなんですね。

 

マユさん
はい、不動産会社や管理会社など、信頼できる会社があれば地方でもアリだと思っています。都内なら人が多くて借り手も多いけれど、物件が高いのが難点。地方は人口減少で土地の価格が下がっていると言われますが、上手に探せば割安な物件があるし、1棟でも買えてしまうんです。

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