ファッションのことだったらスタイリストさんに着こなしのコツを聞きたい。お金まわりのことだって、また同じ。というわけで、金融機関で働いている「お金のプロ」の女性たちに、「プライベートではお金とどう付き合っているの?」とインタビュー。ファイナンシャルプランナー・コラムニストの西山美紀さんと、編集部員の片岡(お金の初心者)が赤裸々に聞いてみました。
<今回お話を伺ったのは……>
砂山チエさん(仮名・40歳)
仕事:ネット銀行勤務
家族構成:息子(12歳)
本人の年収:約800万円
お金の状況:定期預金に約800万円。教育資金として約600万円の預金。あとはドルとユーロの外貨預金。
西山
チエさんはネット銀行にお勤めですね。
チエさん
はい、新卒から2社めです。前職はWEBサービスの会社で、30歳で今の会社に転職しました。それまでは金融系とはまったく縁がなくて、WEB関係で転職活動をしたら、たまたまネット銀行に決まったという感じです(笑)。
西山
以前はお金についての知識や関心はいかがでしたか?
チエさん
お金に関する知識は全然なかったのですが、毎月お給料から5万円、別の口座にすぐ移すということだけはやっていましたね。
片岡
なかなかできない……素晴らしいですね!
チエさん
ネット銀行に転職したら、マネー情報に触れる機会がものすごく増えて。「世の中にはお金に関する便利なサービスがこんなにあるんだ!」と感動の連続です(笑)。
西山
何かご自分でも取り入れたことはありますか?
チエさん
「デビットカード」ですね。
片岡
よく聞くけれど……なんですか?
チエさん
買い物で使えるカードなのですが、クレジットカードと違う点は、即時で銀行から引き落とされること。クレジットカードは引き落としにタイムラグがありますが、デビットカードなら即時なんです。だから口座の残高以上は使えないし、VISAやJCBがついたデビットカードなら、普通のクレジットカードと同じような感覚で使えるんですよ。
西山
私もソニー銀行のデビットカード、使っていますよ。残高を意識することになるから、クレジットカードよりも使いすぎないですよね。
チエさん
そうそう! ただ、デビットカードのポイント還元率は、多くが0.2~0.5%程度。クレジットカードなら1.0%くらいのものもあるんですけど。でも、その0.5の差を考えても、デビットカードの「使いすぎない価値」はあると思います。
西山
どちらのデビットカードですか?
チエさん
私はソニー銀行とジャパンネット銀行のVISAデビットです。ソニー銀行はスーパーの買い物用で、ジャパンネット銀行はやファッション・美容や趣味用。お給料が振り込まれたメインバンクの口座から「資金取り寄せサービス」で、ソニー銀行とジャパンネット銀行に毎月3万円ずつ移しているんです。
西山
この資金取り寄せサービス、画期的ですよね。他の口座に移すのは手間だけど、それを無料で自動的にやってくれるって素晴らしい。
片岡
それ、何ですか?
チエさん
自分名義の口座に、違う銀行口座から毎月一定額を無料で移してくれるんです。私は給与振込口座から、ソニー銀行とジャパンネット銀行に、月3万円ずつ移す設定にしています。
「スーパーの買い物は月に3万円」という予算ができるので、足りなくなってきたら「今週は節約しよう」と計画が立てられるんです。
片岡
なんて便利……。家計簿をつけなくても自然にお金の管理ができる仕組みができてるんですね!
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