ヘンリー王子とメーガン妃が、6日(現地時間)に誕生した第1子アーチー王子のお披露目を8日に行いました。ご覧になった方も多かったと思います。
ヘンリー王子が赤ちゃんを抱きかかえる姿になんだかホッコリし、「王子が抱っこして登場するお披露目会見。これはめずらしい!」とも思いましたが、過去、チャールズ皇太子もウィリアム王子を抱っこしてお披露目しておりました。
私が、注目したのは、メーガン妃の着ていたトレンチドレス。ジェンダーの垣根を感じさせないアプローチで知られる女性デザイナー「ウェールズ・ボナー」のものです。出産後の体形カバーを意識した、ふんわりシルエットのワンピースが一般的な中、自分のスタイルの延長線上にあるブランド、アイテムを選ぶあたり、「メーガン妃らしいな」と思いました。
ちなみに、ウィリアム王子よりヘンリー王子の出産報告が、カジュアルで、よりリラックスしているように感じるのは、王位継承順位が影響しているからのようです。※1位:チャールズ皇太子、2位:ウィリアム王子、3位:ジョージ王子、4位:シャーロット王女、5位:ルイ王子、6位:ヘンリー王子、7位:アーチー王子。
フェミニズム的視点でここが凄い!メーガン妃の出産記者会見(ELLEへ)
ブランド解説を読むと、「黒人のセクシャリティー」や「マスキュリンな身元」をインスピレーションにしているとあります。彼女のインタビューなどを読みつつブランドのヴィジュアルやアイテムを眺めると、昨今のジェンダーや人種の論争に一石投じているなということが分かります。セレブリティを中心に、そのデザイン性だけでなく、志の高さにファンが多いというのも納得です。
グレース・ウェールズ・ボナーが語る、クリエイティブの遥かな地平(VOGUEへ)
今年3月に開かれてた国際女性デー。53カ国の若者を支援する慈善団体「ザ・クイーンズ・コモンウェルス・トラスト」(※社会貢献を考える若いリーダーたちを支援する団体。メーガン妃はその中で主に女性や少女を支援する役割を担っている)の副会長として初めてパネルディスカッションに参加したメーガン妃。王室に入り、フェミニストとしての自分をより意識的に喧伝し、私たちへの呼びかけの声を強めているように感じます。そして、私は本人の行動と選ぶファッションの整合性に筋が通っていて、見ていていつも「天晴だな」と思っています。
もちろん、これはフェミニズムにかぎった話ではありません。たとえばサスティナビリティについて考えることもそう。
自分が袖を通す服にこめられたメッセージに、自分の思いをシンクロさせる。ファッションには、そういう側面もありますね。
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