【お金のプロの貯め方・増やし方】年収1000万、42歳独身女性の貯蓄と手堅い保険_img0
 
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片岡
お金のことって幅広い……。一般の人は、誰に相談したらいいんだろう?

 

マユさん
日本だとファイナンシャルプランナー(FP)に相談しにいくのは、まだ一般的ではないですよね。FP協会という協会があって、FPの人を検索することもできますよ。でも、いまだに「FPって怪しいセミナーやっているんでしょ?」って言われることもあるけど(笑)。

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片岡
相談に行くと、投資を無理やりすすめられそうなのが怖いのかも。

 

マユさん
そうですよね。日本人は、「お金ってなんか怖い」「知識がないから、相談したらだまされそう」「お金の話を人にするのは、はしたない」って思う人も多い。

アメリカでは、FPという職業は確立されていて、会社の定年を迎えた人は、FPのところに相談しにいって、退職金をどのように運用したらいいかと相談するのが普通なんだそう。でも、日本ではまだ根付いていませんよね。

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片岡
確かに、「金融機関に相談にいったら、だまされて変なものを買わされた!」なんていう声もよく聞きますし。

 

マユさん
大手の証券会社や銀行だと、異動で担当の人が変わることも多いですよね。資産が減っていても、その理由の説明もないまま、次の担当の人に変わって、新しい商品をすすめられることも……。だから、「だまされた」と思ってしまうんでしょうね。もちろん、買う方の勉強不足も問題なんですけど。

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片岡
よくわからないままどんどん保険に入る、「保険貧乏」な人も多いそうですね。

 

マユさん
そうそう! 消費者としても、投資目的か保障目的かをしっかり考えて、商品を理解したうえで検討しないと失敗してしまう……。商品の入れ替わりは激しくて、お金のプロでも勉強するのが大変なくらいですから。

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片岡
勉強せずにネットで検索して上に出てきたものや、CMで見かけるものにひかれてしまいがちですよね。

【お金のプロの貯め方・増やし方】年収1000万、42歳独身女性の貯蓄と手堅い保険_img1
 
 

マユさん
そこも難しいところですね。いいものもあるけれど、広告料を払ってよく見せているケースもあるから……。やっぱり、お金をかけてFPに相談してみるのがおすすめですね。

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西山
FPも相性があるから、何人かに相談するのも手ですよね。

それと、お金の価値観って人それぞれだなと感じるのですが、マユさんはどのように考えていますか?

 

マユさん
お金は絶対必要なものですね。「なくてもいい」という人もいますが、私にはそれはありえない。長年父が自営業でやってきて、母が支えてきたのを子どものころから見ていて、お金って大事だなあと思ってきました。女性が専業主婦なのが当たり前の時代でしたけど、私も仕事をしてお金をしっかり稼いでいこうと思いました。

私は独身なので、特にその思いは強い。自分のことは自分で守る。経済的、精神的な自立は、私にとってはものすごく重要なことです。

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西山
人生の設計図と合わせて、いつまでにどれくらい貯めようというプランは立てていますか?

 

マユさん
昔は考えていたんです。20代のときに「30歳までに1000万円貯めよう」って。でも今は、そういう具体的な「金額」よりも、どんなふうに資産を分けていったらいいかという「質」を重視していますね。

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片岡
ほかにお金の専門家として、何か気を付けた方がいいアドバイスってありますか?

 

マユさん
「無料マネーセミナー」といって、実は保険などの金融商品を売りつけられることには要注意ですね(笑)。

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西山
無料セミナーは、いいものもあるけど、そうでないものもある。もし怪しいと思ったら、きちんと断れる人だけが行ったほうがいいですよね。

 

マユさん
そうそう! 知識があれば、怪しいものを売りつけられそうになっても買うことはないはず。だからやっぱり、知識は最低限身につけておいたほうがいい。

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片岡
確かに……勉強します!

文/西山美紀
撮影・構成/片岡千晶(編集部)
 
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