先日ご紹介したカンヌ国際映画祭のレッドカーペット。(終了しています!)今年はエル・ファニングの独壇場でした。

グッチやヴァレンティノの花柄の衣装で例年通りおしゃれな装いが好評だったエルが「グレース・ケリーの再来か!」と会場を賑わせたのは、ディオールの衣装で現れた時。
 

写真:REX/アフロ

50年代のクラシックフィルムから抜け出したようなエレガントなドレスアップに、パパラッチたちも釘付けに。

今まで映画で演じる役柄のイメージもあって、少女性を前面に押し出したドレス選びをしていたエル。それが、ハリウッドグラマー的ヘアメイクでこんなにも大人っぽく変身するなんて。

別の日に着ていたヴァレンティノのドレスがこちら。写真:REX/アフロ

時には今まで自分の選択肢にはなかったルックを身につけて、みんなの期待を裏切る。こんな女性の二面性が、人々を惹きつけるのですね。21歳にしてそれを理解して、少女性と大人の女性像を使い分けるエル、恐ろしい子……!

同じカンヌのレッドカーペットで素敵だったシャルロット・ゲンズブールもまた、ある日は太ももが露わなサンローランのミニドレスでセクシーに装い、ある日はデニムスタイルでエフォートレスなパリジェンヌらしさを振りまいていました。こんな風に、ギャップのある女性像を演じられる女(ひと)って魅力的。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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これができるのって、自分の核となる「マイスタイル」があるから、なんですよね。エルならロリータ、シャルロットなら無造作パリジェンヌ。いつものその人らしさを、いい意味で裏切ったとき、それが新鮮なギャップとなり、周囲をハッとさせる。

二面性のある女であること。いい女の条件って、こういうことなのかもしれません。