京都大学の生協で見つけたお土産があまりにもツボにハマったので紹介させてください。
竹でできた素数ものさしです。「ん?」と思われた方、大丈夫です。「素数は1とその数字自身でしか割り切れない数」という事実以外は私も何も把握しておりません(苦笑)。
ゆえに、このものさしは、ただ2、3、5、7、11、13、17と素数にあたる数字の場所にだけ目盛りがとられています……
線を引くには問題ないけれど、目盛りで長さを計るには思い切り不向き……でも、何かおもしろみがあるし、きっと数字に対して思いを馳せることができる人がいるはずだ(という希望をこめて中学生の甥っ子に購入)。
ちなみに、このものさしは、不便益システム研究所によるもの。HPを読んでみると、不便益とは不・便益(便益がない)ではなく、不便・益(不便という益)とのこと。たとえば、富士山の頂上に登るのは大変だろうと、富士山の頂上までエレベーターを作ったら? ヒットを打てるように練習するのは大変だろうと、だれでも必ずヒットの打てるバットを作ったら? ※研究所による不便益一覧はコチラ。
不便なこと、手間がかかることこそ、愛しさや豊かさ、おもしろみという感情を生み出す源泉になる。残念ながら素数の奥深さやロマンティックさを理解することはできませんが(本当は、その無限に広がる宇宙の素晴らしさを理解してみたいのですが笑!)、この使いづらそうなものさしにこめられた「不便益って最高!」という思いはしかと受け止めました。
さて、皆様には大切にしている不便はありますか?
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