2)セルフマネジメントスキル
1)の業務を遂行するにあたって大事なのがセルフマネジメントスキル。自分で時間やタスクを管理し、クライアントの期待値を満たす(超える)成果をあげるためのスキルです。これは会社員として仕事をするなかでも十分磨くことができます。

3)十分な貯蓄
フリーランスとして独立してもすぐに仕事が入ってこない場合は当然あります。ですから半年くらい、できれば1年くらい仮に何も仕事が入ってこなかったとしても暮らしていけるくらいの貯蓄はしておきたいですね。

4)人とのつながり
そして、実はこれが重要なポイントではないか……と改めて感じているのが「人とのつながり」です。「人的ネットワーク」なんて言い換えてもいいかもしれません。ここで、私が理事をしているフリーランス協会のある調査結果をご紹介しましょう。

【仕事の獲得経路】
Q.仕事はどのようなところから見つけますか。直近1年間で仕事獲得に繋がったことのある選択肢をすべて選んでください。(n=869、単位:%)

・人脈(知人の紹介含む)……80.4
・過去・現在の取引先……59.4
・自分自身の広告宣伝活動(Web、SNS、新聞、雑誌など)……30.7
・求人広告(Web、SNS、新聞、雑誌など)……11.9
・クラウドソーシング……13.6
・エージェントサービスの利用……12.5
・シェアリングサービス……2.1
・その他……4.1

※「フリーランス白書 2019」一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会より


これによれば、知人の紹介を含む「人脈」を通じて仕事を獲得しているフリーランスは8割以上とダントツ。「仕事の獲得」はフリーランスが頭を悩ませる最大のポイントなのですが、まさに8割のフリーランスが人とのつながりを通じてこれを解決しているわけです。

 

また、今週、共同代表をしているWarisで「フリーランスのメンタルヘルスに関する調査」の結果を公表したのですが、こちらでも人とのつながりについて興味深いことがわかりました。

人的ネットワークの拡充が、「フリーランスの仕事の負荷の低減に有効」であることがわかったのです。また従業員経験年数の長いフリーランスのほうが、人的ネットワークが充実していることも確認できました。

「新卒フリーランス」という言葉もあるように若くしてフリーランスという生き方を選ぶ人たちが出てきていますが、その一方でミドル~シニアでフリーランスに転向される方々が増えているのも100年時代のキャリアの特徴です。
そこで活きてくるのは、上の1)~3)に加えて「人とのつながり」。ぜひ自分ならではの知識・経験・人とのつながりを活かして、新たな道を切り拓いていってはいかがでしょうか?

 
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