IUSという避妊法をご存知でしょうか? 実は、過多月経や月経困難症にも有効で、保険でも認められるようになっています。女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニックを目指し、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている『成城松村クリニック』の松村圭子院長が詳しく解説してくれましたので、是非一読ください!
ユーゴーデノワイヨさんからの質問
Q. 過多月経でつらいです。IUSを勧められましたが、
何かほかの改善法はありますか?
過多月経で貧血と診断され、ここ1ヶ月ほど鉄剤をのんでいます。 しかし対処療法でしかなく、生理のときのつらさは変わりません。婦人科で勧められたIUSという器具を子宮内に入れる治療をお願いしようかと考えていますが、他にもっといい方法はないものでしょうか?(39歳)
特別ゲスト 松村圭子先生の回答
A. IUSは過多月経や月経困難症に有効で
数年前から保険適用も認められるようになりました。
なるほど、IUSを勧められたのですね。IUSとは子宮内避妊システムといって、もともとは避妊法として用いられてきたものです。子宮内にホルモンを放出する器具を装着し、子宮の内膜を薄くすることで受精卵の着床を妨げる、という避妊法なのですね。子宮内膜が薄くなりますから、月経血量が減少し、過多月経や月経困難症の治療にも有効なのです。
ただし、子宮筋腫があって子宮の内腔が変形しているなど、IUSが適さない人も少なくありません。ですが、ユーゴーデノワイヨさんは婦人科で勧められたとのこと。おそらく問題ないという診断がなされたのだと思われます。ならば、IUSは過多月経には効果がありますので、選択されても良いのではないと思います。
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