「デパート友の会」の3つのデメリットは?

 

もちろん、デメリットもあります。メリットの裏返しのものもありますが、大きく3つ感じていることをお伝えします。

①    使ってしまおう、とつい無駄遣い
1つめが、すでに支払ったお金なので、使うときに懐が痛む感覚がなく、つい無駄なものを買ってしまう場合があること。受け取ったプリペイドカードには原則的に使用期限はありませんが、なんとなく1年間で使い切ってしまいたくなるもの。無駄遣いのクセがつくと大きなデメリットになります。

②    使わなくなってしまう可能性も
2つめが、引っ越したり、ライフスタイルが変わったりして、使わなくなる可能性があること。他県など遠くに引っ越しをした場合、デパート友の会の残高を使うためにわざわざ電車に乗って買い物に行くということになります(または、デパート友の会の存在自体を忘れてしまうケースもあるかもしれません)。

また、13万円分ものプリペイドカードを、万一落としたり、紛失したりした場合のダメージは大きいです(手数料を支払って残額を再チャージできる場合もあります)。

③デパートが倒産した場合、全額戻って来ないことも
3つめが、デパートが万一倒産した際は、残高が全額戻らない可能性があること。このダメージは非常に大きいです。普段からデパートで高額の買い物をするという方でも、一つのデパートに集中して入ることは避けた方がいいでしょう。

 

気になったら、月5000円などではじめてみても


デパートが万一倒産した場合のデメリットは誰にでも当てはまりますが、それ以外のメリット・デメリットについては人によって大きく異なります。私のように20年間愛用している人もいる一方で、「無駄遣いしてしまうのでやめた」という人もいます。一度始めると、不必要だと感じても辞めどきを逃してしまうことも…。

デパートに通う習慣ができて、出費が大きく膨らんでしまったら本末転倒です。気軽に買えるあまり、料理をやめてデパ地下で毎日お惣菜を買うなんていう習慣がついてしまったら、お金は貯まらなくなってしまいますから…。
そういったデメリットを心にとめながら、上記のメリットを上手に生かしていければ、今は超低金利時代なので大きな恩恵を受けられると思います。

気になっている方は、月5000円などの一番小さな金額のコースで始めてみてはいかがでしょうか。

文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

 

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