そんな私がなぜヒール靴を脱ぐことになったのか? 今年の春先にお会いしたある人の一言がきっかけでした。
「田中さんって、本当はもっととがった部分がある人だと思うんですけど。ファッション含めて全体的にふんわりした印象でなんだかもったいない気がします」
はっとさせられました。
確かに本当の私はとがったものやシャープなものも大好き。ただ、心のどこかで独立してフリーランスになり、会社をつくったあたりから「きちんとしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」という想いが強くなり、それが自然とコンサバなファッションに反映されていたのですね。#KuTooで訴えられているのは職場(他者)からファッションを強制されることへの異議ですが、私の場合は、ほかならぬ私自身が私をしばっていたわけです。
もちろんそれに助けられた部分もあります。
フリーランスになりたての時期や、ベンチャー企業を創業したばかりのころって、実績も知名度もありませんから。初対面で「きちんとしてる」「ちゃんとしてる」と認識してもらうのには意味があるんですよね。
でも、会社をつくって7年目になり、仲間やお客様も増え、ありがたいことにビジネスを継続させていただいているなかでもう少し「自分らしさ」を出していってもいいのかもしれない。そんな時期にきているように感じます。年齢的にも40代になったということもあるのかもしれません。
私たちの会社のコーポレートコピーは「Live Your Life(あなたの人生を生きて)」。
本格的に40代に足を踏み入れ、私の人生をより私らしく生きていきたいと思うようになりました。もちろんファッションも。最近の私の足元はもっぱらスニーカーで、パンツスタイルが中心です。女性にとってファッションとキャリアって密接に結びついています。私らしい装いで私らしく働く。私自身まだまだ模索中ですが、大切にしていきたいですね。
前回記事「ポスト終身雇用時代に、スキルと同じくらい必要な3要素」はこちら>>
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