日本への留学生や労働者が急増し、年々その存在感を増している国・ネパール。身近にありながらも、その文化については未だ知られていない部分が多くあります。世界のライフスタイルを“旅”のフィルターで読み解くトラベルカルチャーマガジンTRANSITでは、そんなネパールの文化を取り上げました。ここでは誌面から、体質別・自宅で作れるダルバートレシピ3種をご紹介します。

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ヴァータタイプ向けのダルバート

甘味のかぼちゃと酸味のトマトを生かしたメニュー。生姜やレモンが乱れがちなヴァータの消化を助けます。

1.かぼちゃ、にんじん、インゲンのタルカリ
マスタードシードとフェヌグリークシード、クミンシード(各小さじ1/4)、ベイリーフ(1枚)、鷹の爪(1本)をギーで熱し、みじん切りの玉ネギ(1/4カップ)と、ニンニク、生姜(各小さじ1/2)、ターメリックパウダー(小さじ1/4)を加えて2~3分炒める。2㎝角のかぼちゃ(1/4個)、 1㎝角のにんじん(1/2本)、塩(小さじ1)を加えてさらに4~5分炒め、 2㎝に切ったインゲン(5本)を加えさっと炒めたら、クミンパウダーとコリアンダーパウダー(各小さじ1/2)を加え、1㎝角のトマト(1/4個)を入れて水気が飛ぶまで炒める。湯(1カップ)を入れ蓋をして弱火で7~8分煮て、最後にレモン汁とパクチーを加える。

※塩はヒマラヤ岩塩での分量です。通常の塩(海塩)を使う場合は量を少し減らしてください(他のレシピについても同じ)。

2.ダルスープ(3タイプ共通)
クミンシード(小さじ1/4)をギーで熱し、みじん切りのニンニクと生姜(各小さじ1/2)、ターメリックパウダー(ふたつまみ)を入れたら、約20分浸水したマスールダル(赤レンズ豆のひきわり)(1/2カップ)を加え炒める。湯(3~3 . 5カップ)を入れ沸騰したら弱火にし形がなくなるまで30~40分煮る。塩で味を調える。

3.アスパラガスのアチャール
フェヌグリークシード(ふたつまみ)をマスタードオイルで熱し、斜め切りにしたアスパラガス(6~7本)を火が通るまで炒めたら、別々に空煎りしパウダー状にしておいた胡麻(大さじ1と1/2)と鷹の爪(1~3本)をさっと混ぜ合わせる。

4.トマトセサミチャツネ
玉ネギスライス(1/4カップ)とみじん切りのニンニクと生姜(各小さじ1/2)を炒め、ターメリックパウダー(小さじ1/2)を加えよく混ぜ、ざく切りトマト(1個)と塩(小さじ1 / 4)を加え7~8分火を通す。すった炒り胡麻(10g)を入れミキサーで攪拌。


ピッタタイプ向けのダルバート

カリフラワーやパクチーの苦味がポイント。体内の余計な熱をクールダウンさせ、炎症を抑えてくれます。

1.カリフラワー、ジャガイモ、グリーンピースのタルカリ
マスタードシード(小さじ1/4)をギーで熱し、クミンシードとフェンネルシード(各小さじ1/4)を加え、みじん切りの玉ネギ(1/4カップ)とニンニクと生姜(各小さじ1/2)、ターメリックパウダー(小さじ1/4)を加えて炒める。2㎝角のジャガイモ(1個)とグリーンピース(1/3カップ)、塩(小さじ1)を加え4~5分炒め、一口大のカリフラワー(1/2個)を加えさらに炒める。クミンパウダー、コリアンダーパウダー(各小さじ1 /2)とコショウ(小さじ1 /4)、湯(1カップ)を入れて沸騰したら弱火で7~8分煮込む。最後にレモン汁とパクチーを加える。

3.パクチーチャツネ
パクチー(150 g)と青唐辛子(1~5本)、ライムまたはレモン汁(大さじ1)、塩(小さじ1 / 4)をミキサーに入れペースト状にする。

4.ズッキーニのサブジ
アジョワンシード、コリアンダーシード(各ふたつまみ)をギーで熱し、塩(小さじ1/4)とターメリックパウダー(ふたつまみ)を加えてざっと混ぜ合わせたら、輪切りにしたズッキーニ(1本)を入れてしんなりするまで炒める。

 
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