クセが強くなった、髪が細くなった、白髪が目立つ……など、30代後半からぐっと増えてくる髪のお悩み。若い頃から似合っていた髪型や髪の長さが「なんだか最近しっくりこない」と感じている人に、おすすめのヘアスタイルを人気美容室のトップスタイリストたちが提案する新連載。記念すべき第1回目は、誰にでも似合うと大ブームのレングス「ロブ」。髪の悩み×ファッションテイストの好みを満たす二つの髪型とスタイリング方法をご紹介します。そのまま美容師さんに見せられるオーダー法もぜひご参考に!

●ロブとは……
ボブよりは長くロングよりは短い、あご下〜肩にかかるくらいの長さをいいます。髪質や顔の形を選ばずバランスがとりやすいため、誰でもトライしやすいスタイル。伸ばしかけの人や短い髪にするのは抵抗がある人にもおすすめ。ダウンスタイルも一つ結びもとアレンジも楽しめます。

 


細くて猫っ毛な繊細な髪を生かす
「切りっぱなしロブ」のオールバック

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前田紀至子さん(エディター・34歳) ヘアサロン/Violetバイオレット)表参道店 担当スタイリスト/前原穂高さん

「細くて猫っ毛のヘアスタイルがすぐにぺたんこになってしまうのが悩みなんです。普段は、マニッシュなコーディネートを選ぶことが多いので、ヘアスタイルもできるだけスタイリッシュな雰囲気をキープしたい。ただ、それだとどうしても空気感のあるデザインを提案していただくことが多いんですよね」(前田紀至子さん)。

「あご下のラインでワンレングスにカット。毛先の重さを残す“切りっぱなし”にしてボリューム感を。スタイリングは、分け目を作らず、前髪ごと潔くオールバックにするのがおすすめです。一見タイトなシルエットでありながら、トップがぺたんこになりやすい大人の女性も簡単にナチュラルなボリューム感を出すことができるんです。オイルと軽めのワックスでサイドをタイトに仕上げることでトップのボリューム感を強調。ウェットな質感もおしゃれ度もグッと上げてくれますよ」(前原穂高さん)

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Side
耳のすぐ後ろの毛束にオイルをなじませてタイトに仕上げることでモードな雰囲気に。もみあげ部分の毛束を耳にかかるように流すことで女性らしさを演出。オールバックが“男装の麗人”のようにならないポイントです。
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Back
ストレートアイロンで切りっぱなしにした毛先全体を外ハネに。自然とハネやすいレングスでもあるので、アイロンを通すのは内巻きになりがちな部分だけでOK。


このまま見せればOK!
カット&カラーのオーダーのポイント


カット
あご下のラインで前髪を含めた全体をカット。毛先の重さはキープしたまま全体にレイヤーを入れ、表面に動きがでるように。

カラー
5レベルのほぼ地毛に近いダークブラウン。

スタイリングのポイント!
タイトでウェットなオールバックスタイルはこう作る

How to

1 ハチ上の髪をすくって、耳のうしろの部分の毛束に180℃のストレートアイロンを通す。
このとき、できるだけ根元側から毛先に向かって通すのがポイント。
2 ワックスを小指の第一関節くらいすくって手のひらにのせたら、手のひら全体に薄く広げてなじませる。
3 生え際から毛先に向かって手ぐしを2〜3回通してワックスをなじませる。手に残った分を毛先になじませて、フィニッシュ。

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ヘアサロン/Violet(バイオレット)
モデルや女優も足繁く通う表参道と名古屋の人気ヘアサロン。カフェのような空間でリラックスしながら施術を受けられる。ドリンクメニューも多彩。
WEB https://violet.tokyo/

Violet代表/前原穂高さん
絶対的な自信でトレンドを加味したオンリーワンの似合わせを提案してくれるところに定評。髪型迷子になったときの駆け込み寺。プライベートでは一児のパパの一面も。
Instagram @hodaka

 
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