私たちはもっと「心地いい」を追求すべき
Keiko 五感を高めるためには「心地いい」の追求が絶対に大事ですよね。
山崎 私、すごい追求しています! あんまり我慢しないようにしているというか、直感に従うというか。
Keiko たとえばどんなことを?
山崎 たとえばこのクリニックも……。私、ものすごく太陽が好きなので、窓が多い場所で働きたいと思って、窓の多い物件を絶対条件に探しました。やはり自分が一番長くいる場所ですから、心地よくいられる場所かどうかというのを最重要視したんです。
Keiko たしかに、このクリニックに入ってきた瞬間、すごく明るくて気持ちいい!と感じました。
山崎 嬉しいです! あとは、人がこう言っているからこうしよう、といったことはあまり考えないようにしていて。たとえば私は患者さんに栄養指導もおこなっていますから、私自身もストイックな食生活を送っていると思われがちなんですけど、お酒も好きでよく飲むんです。お酒を飲むことが心地いいと思っているから、そこは別に我慢しません。
Keiko たしかに、タバコを吸っていてもすごく元気な人っていますもんね。
山崎 自分が罪悪感を抱いているんだったらやらないほうがいいと思うんですけど、心地いいのならやったほうがいい。私はそういうスタンスですね。
Keiko むしろ私は「心地いい」を追求し過ぎているかもしれない(笑)。心地悪いと本当に何もできなくなっちゃいますから。
山崎 心地良さのためにこれは毎日やる、ということはあるんですか?
Keiko ヨガはやってます。かれこれ35年ほど(笑)。
山崎 えー、すごい!
Keiko だけどそんな1時間も2時間もやるわけじゃなくて、1日20分だけ。どうしても眠いときは10分しかしないときもあります。それでも必ず毎日やるんです。ヨロヨロしながらも。それくらい体を伸ばすということは、私にとって何より心地いいこと。走るとか泳ぐとかいろいろありますけど、私には伸ばすというアプローチが一番心地良かったんですよね。泳ぐのも好きなんですけど、心地いいかというとそれほどでもないし、走ることに至っては心地悪いです(笑)。
山崎 心地良いって本当に大事。もっと皆さん、追求すべきですよね。
Keiko 私のまわりは、いい意味でワガママな人が多いですよ。人に迷惑をかけなければ、全然ワガママでいいと思うんですよね。海外の人の仕事ぶりについて聞くと、「それはやりたくない」とかハッキリ主張したり、休みもたっぷり取っていたりしますよね。日本人からするとワガママだなあと思ってしまうけど、嫌なことはやらないって大事ですよね。
自分の「心地いい」が分からない人は
月星座に帰るといい
山崎 だから自分にとって何が心地いいのか、それをまず探ることが大事かもしれませんね。
Keiko それが分からないという人は、月星座に帰るといいんですよ。星座というと、自分が生まれた日に太陽が運行していた“太陽星座”が一般的ですけど、誰しも、自分が生まれた日に月が運行していた“月星座”も持っているんです。太陽星座がその人の社会性や人間関係など表の部分を表すのに対して、月星座は内面など心の深い部分を示しているので、心地よさを知るには月星座に帰ることがお勧めです。
山崎 私、月星座は射手座なんですよ。
Keiko そうなんですか!? じゃあ海外好きですか?
山崎 大好きです。しかも私、太陽星座も射手座なんですよ。
Keiko ということは今、ジュピターイヤーで絶好調ですね。ご著書も今年4月に出版されてますものね。先生、自由が大事でしょう?
山崎 はい(笑)。
Keiko 月星座には自分の心地よさの元がありますから、自分にとって何が心地良いのか分からない人は、月星座を調べたほうがいいかもしれないですね。
波動を調べることは究極の予防医療でもある
Keiko 心地よさと波動ってつながっているとお話しましたけど、先生は波動を治療にも用いられているんですよね。先生のクリニックにはメタトロンという波動治療の機械がありますけど、実は私、他の病院で受けたことがあるんですよ。
山崎 そうなんですね! メタトロンはその人の発する波動の周波数と、外部からの波動の周波数を共鳴させることで、不調の原因を探って治療していくもの。だから患者さん自身は、寝ているだけでいいんですけど。
Keiko 周波数を整える治療ってことですよね。
山崎 ええ、海外だと保険診療になっている国もあります。ロシアとドイツ、あと台湾とメキシコなど……。
Keiko 波動治療のメカニズムはどういうものなんですか?
山崎 先ほどモノには固有の周波数があるとお話しましたけど、人間の臓器にもそれぞれ固有の周波数があって、こういう病気に近づくとこういう周波数の乱れ方をする、といったことがある程度科学的に分かってきているんです。そこで今の自分の細胞の周波数が何に共鳴するか探る、それがメタトロンです。健康な状態とちゃんと共鳴できているなとか、あるいはこういう病気の共鳴の仕方と似ているなとか。
Keiko たとえば胃がんになるときの周波数と共鳴している、といったことが分かるんですか!?
山崎 ええ、ちょっとした揺らぎなのか、けっこう病気の発症まで向かっている段階なのか、あるいは未病の初期の初期なのかとか、画面から読み取れるんです。
Keiko それで病気との共鳴が深かったら、どうなさるんですか?
山崎 違う検査を勧めることもあります。メタトロンだけで全部判断できるとは思っていませんから、共鳴のレベルによっては「この臓器のCTを撮ってきてくれませんか?」とお願いすることもあります。
Keiko へえ〜、究極の予防医療ですね!
山崎 ええ、私もそう思っているんです。気功の先生などは、自らがメタトロン的なことができる、ということですよね。
Keiko 歩くメタトロン、みたいな(笑)。
肌が金魚なら、腸は水槽である
Keiko 先ほど臓器にも固有の周波数があるとおっしゃっていましたけど、 先生はその臓器の中でも腸を専門にされていますよね。それはなぜ?
山崎 たとえば水槽で金魚を飼っているとします。あまり水を変えていなくて水槽が汚れて金魚が弱ってきたとき、普通はそこで良いエサを与えようとは思いませんよね。それよりも水槽を洗って水を変えてあげよう、と思う。なのに人は自分の体となると、不調が出てきたときに「良いものを食べよう」と考えます。本当は、血やリンパの流れといった“滞り”を綺麗にしてあげなくてはいけないのに。血やリンパ液の質を決める大きな要因になっているのは腸の状態なので、絶対に腸は綺麗にしておかないといけないんですよ。
Keiko 腸が汚れていると、体の中の気の流れが悪くなる、ということですね。
山崎 私は病気になるのは、気の流れが滞ることが一番の原因だと考えているんです。その滞りを内蔵に落とし込んだとき、一番要にしておかなければいけないのが腸だと思うんです。
Keiko 肌を綺麗にしたいなら腸の状態を意識することが大事、ということですね。
山崎 実は腸って、医学界でも「一番の寛容な臓器」と言われていて。
Keiko 我慢をしているということですか?
山崎 腸って何でも受け入れるんですよ。多少毒素を持ったものを食べてもすぐ死ぬことってほとんどないと思うんですけど、それは腸が受け入れることで抑えているからなんです。アレルギーの発症も実は腸が抑えているところがあって。昔は、アレルギーになるから子供にはピーナッツを食べさせないほうがいいと言われてましたけど、最近は、早いうちに食べさせて腸を慣れさせたほうがアレルギーの発症も減るというデータが出てきているんです。
Keiko 免疫ができる?
山崎 そうなんです。「免疫寛容」という言葉があって、いろんなものを小さいうちから取り込んだほうが免疫力も高くなるという意味なんですけど、腸に先に触れさせておくということが大事なんですね。著書のあとがきにも書いたんですけど、美しさのためには柔軟性と寛容さが一番大事なんじゃないかと思っていて。だからもっと腸を重視して、柔軟に、寛容になることができたら、心も体も穏やかでいられるんじゃないだろうか、と思うんです。
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