② フレンチで大自然の恵みを味わう「オーベルジュ ビブレ」
もう一つが、トマムから車で1時間半ほど、なだらかな丘陵が幾重にも続く、のどかな風景が心に染み入る美瑛に位置するオーベルジュ「ビブレ」。こちらは、2008年洞爺湖サミットの際に各国首脳夫人たちの昼食会が開かれたことでも名高い「マッカリーナ」の系列店です。
レストランビブレの窓の前に広がるのは小麦の畑。秋早めであれば、小麦色に色づいた畑の美しさに目を奪われることでしょう。そう、美瑛は、日本でも有数の小麦の産地。敷地内にはブーランジェリーがあり、美瑛産の小麦を製粉所で挽き、薪窯で焼いています。だから館内にはいつも、パンの焼けるいい香りが漂っているのです。
さて、お料理は、収穫の喜びがそのままお皿の中に溢れているような、野菜の生命力を感じさせるフレンチです。特に7、8月は契約農家に毎朝シェフが出向き、露地ものの野菜を採ってくるのだそう。都会で買う野菜と比べると、信じられないほどうまみがあるのです。それらを炭で焼いたり、ゆでたり、揚げたり、それぞれの野菜にあった調理を施し、ほうれん草のピュレなどで作った緑のソースでいただきます。シンプルながら、野菜の滋味が心にしみ、美味し幸せに包まれます。
また、小骨を丁寧に処理した鰊の温燻も北海道ならでは。メインは鹿肉。名人の猟師が撃った鹿を4週間ほど熟成させて、炭火の余熱でゆっくり加熱した肉はしっとりやわらかく、噛みしめるほどに滋味が広がります。まさに、北海道の大自然の豊さを感じるお料理です。
シンプルで清潔感のあるコージーな部屋で、口福の余韻に浸りながら読書三昧。そんな贅沢な時間を過ごせるのが、オーベルジュならではの楽しみなのです。
近隣には、系列の「アスペルジュ」という野菜フレンチの店もあり、また一味違った野菜料理が楽しめます。北海道の大地の魅力を味わい尽くす、そんな旅になるに違いありません。
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オーベルジュ「ビブレ」
北海道川上郡美瑛町字北瑛第2北英小麦の丘
tel. 0166-92-8100
前回記事「【プロのお取り寄せ】自宅で味わう極上牛肉3選で夏バテを乗り切る!」はこちら>>
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