10月17日(木)22時~フジテレビ系でテレビドラマ放送が決定した大人気ラブコメディ『モトカレマニア』。主人公・難波ユリカ(27歳)は、5年前に別れた元カレ・マコチの存在を引きずり、脳内での理想化が止まらず、マコチの名前をSNSで検索したりする日々……。モトカレを忘れられない女子の心をわしづかんでいる品について、作者・瀧波ユカリさんにお話を伺いました。

 
「恋愛は神風ではないから、相手に何か主張する前には段取りが必須。自分がどう考えているか、どうしたいのか、順序立てて伝えることですよね」と瀧波さん。


いくつになっても学生時代のモトカレが恋しい理由


瀧波ユカリさんと主人公・難波ユリカ。文字印象があまりにも似ている…!ということは、瀧波さんご自身の経験を元にされたのか気になりますよね。

「いえいえ(笑)。私自身は主人公のユリカと違って、“カッコイイ彼と付き合って、別れてからもずっと忘れられない人がいる…!”という経験はないんですね。ちょっといいなと思えて、一緒にいて安心できる相手と付き合ってそのまま結婚したんですよ。

でも、学生時代の友だちに話を聞くと、すごく多いのが、学生時代に付き合っていて、就職と同時くらいに別れて、新たに相手を探そうと思って初めて学生時代の彼のすばらしさに気づくというパターンです。

大学内にはわりと価値観が似た学生が集まっていて、さらにその中でも価値観が合う相手となれば、あんまり間違いはないですよね。でも、社会に解き放たれるとまた撹拌されるので。同じコミュニティの中で付き合う相手は、例えるなら水族館のキレイな水槽の中に集められたキレイな熱帯魚同士、社会に出た後は広大な海ですから、めちゃくちゃいろんな雑多な魚が多いという。そういう子は、社会に出て何年も“前以上の人がいない”と言いがちなのと同時に、そこまでいい人だったかな!?とこちらが思うくらいにモトカレを美化してしまっている傾向も。

でも、私から見ると彼女たちはとても可愛いんですよね。それに、“あの人素敵だったなぁ…”といい思い出を持っていることはシンプルに羨ましい。私の場合は喪失感もない代わりに、特になにもないですよ(笑)」


1~2巻では「カッコイイ」「ユリカがひきずるのもわかる!」と思わずにいられないマコチですが、3巻くらいなってくると「あらら?」「もう少し深く考えないの?」と、女子的にはツッコミたくなってくる場面もチラホラ。それも、リアル恋愛の“あるある”満載で……ぜひお楽しみに! ちなみに、モトカレ・マコチの人物造形として女性に対してがっついてないな~という雰囲気について、瀧波さんは、

「私の個人的見解なのですが、学生時代にそこそこモテて、普通に女の子と付き合った経験がある男性はそんなにガツガツしてないですよ。学生時代、“非モテ”を何年にもわたってこじらせた場合は、がっついた感じの男性になるんじゃないかと(笑)。マコチもユリカと思春期の頃にちゃんと付き合ったからこその人物造形ですね」

新装版のカバー。2巻は高良健吾さん、3巻は新木さん&高良さんの2ショット!

インタビュー当日、ちょうど主演の新木優子さん&高良健吾さんとコミックス新装版カバーの撮影だった瀧波さん。

「お二人とも役の雰囲気に本当にぴったりでびっくり。嬉しいです! 新木さんはユリカまんまだし。唯一気になっているのは…私の画力が新木さんの美貌に追いついてないこと…! 同じポーズをとっていただいたのですが、マンガより新木さんの首がすらりと長かった(笑)。美しさをデフォルトして描くのがマンガなんですけど……3次元が2次元を軽く超えているという」
 

充実を極めていくモトカレとの脳内会話。マコチの理想化ぶりには歯止めがかからず。
  • かたや、モトカレ・マコチは自分がマコチという愛称で呼ばれていたことすら忘れていた。
  • 意識するあまり、職場メイクが盛り盛りになってしまうユリカ。
  • 妄想で神格化されていたモトカレと、なんとリアルに同じ職場で働くことになってしまう!
モトカレ・マコチに不動産営業をかけられてしまったと思い込んだ先の、この絶望の極み…! ふり幅がでかいのです…。
このユリカの表情! 可愛いですよね。声をかけられただけで、思わずはずんでしまう心の弾みがだだ洩れです!

次ページでは、2話分を無料公開! ドラマ放映開始前にぜひチェックを。

 
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