スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

 

良い靴は良い場所に連れて行ってくれる、とはよく言ったものです。でも、今日は「良い靴」=上質な靴が見せてくれる、という話ではないの(笑)。

どんな靴を選んで、どうボトムスと合わせるか、が、実は一番大事かなあ、と。ここミラノで思うことです。

例えば、シルクのさらさらしたパンツに、スウェードの組み合わせ。軽い素材を、真夏なら同じ熱量で、サンダルで受け止められるけれど。夏はまだそこかしこに残っていながら、秋は確実に来ている、なんてときは、ショートブーツの重量感が必要です。

例えば、フォルテ フォルテの、少しエスニックなデザインのスカートには、ジミー チュウのウェッジソールを。個性派同士が、反発しながら、お互いの才能や可能性を引き立て合っている足元になりました。

例えば、裾のデザインが、切りっぱなしのデニムには、少しセクシーなサンダルを。

靴は選び方もそうだけれど、組み合わせが大事。合わせすぎず、はずしすぎず、が大事です。
 

大草 直子

この秋の買い物で気に入っているのが、このチェックのパンツ。
フォルテ フォルテのエスニックやスカートに、ジミー チュウの楽しさを。
実は友人の足元。Tに縁取るフロントのデザインが可愛い。

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