お金持ちには２パターンあることを知っていますか？【泉正人さんインタビュー】

――お金を増やすとなると、知識不足のため、不安になる女性も多いです。

泉：資産運用に知識は必要。一つ知っておきたいことが、資産運用に関するリスクには大きく2つあるということ。
一つ目は、「お金が減るリスク」。もう一つは「お金が増えないリスク」です。

――お金が増えないこともリスクなんですか？

泉：前者の「お金が減るリスク」とは、例えば運用で上がったり下がったりという波のこと。一時的にお金が減る可能性がありますよね。
後者の「お金が増えないリスク」とは、運用も何もしなければ、お金が増えず、チャンスを逃してしまうという可能性です。

お金があって運用をしないということは、後者の「お金が増えないリスク」を抱えていることを意識しておきたいですね。

――老後2000万円問題の話も出て、運用について気になる人は多いようです。

泉：はい、老後に2000万円あっても、実は最低限の生活しかできないんですよね。ゆとりのある生活をしたいと思ったら、2000万円以上、しっかり準備しておく必要がある。

運用をするとしたら、スタートが若ければ若いほど、失敗をしてもやり直せる時間があります。仕事でも同じですよね。60歳すぎて仕事に失敗したら厳しいですが、30、40歳代なら、まだまだ挽回できる。

お金の運用も同じで、ときには失敗をしながら学んでいき、老後までしっかり資産を築いていく。そうすれば「お金が増えないリスク」を回避できるわけです。

――お金を増やしていくには、戦略が必要ですね。

泉：はい、誰かに言われたまま行うのではなく、自分で考える必要があります。お金の運用だけでなく、「自己投資」の重要性もあげられます。

ちなみに、こんなデータがあるんですよ。「自己投資を積極的に行っている、心がけている人の割合は、年収200万～400万円の人で約40％。年収800万～1000万円の人で約80％」（森ビルアカデミーヒルズが2008年に行った、自己投資に関する意識調査）。つまり、この2つの年収の人でみると、自己投資への意識が2倍も違います。

やはり年収が高い人は、絶対に自己投資をしている。だからこそ、高い年収を得られるようになったんです。

お金の勉強も、自己投資の一つ。視野が広がるので、仕事にもいい影響があるはずですよ。

 

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