塚原監督と安定感のある役者陣とフュージョンも見どころに
日曜劇場と言えば、制作スタッフも話題の顔ぶれを揃えるのも売りのひとつです。
今回注目したいのは、演出に塚原あゆ子監督の名前があること。塚原監督の代表作は『アンナチュラル』。今年1月クールに日曜劇場で放送されたばかりの『グッドワイフ』の演出も手掛けていました。ハリウッドのリメイクというプレッシャーを押しのけ、常盤貴子主演の日本版を巧みに仕上げたのは、演出の確かな腕があったからこそ。
パリでクランクインした『グランメゾン東京』の撮影現場からも、早くも塚原監督に期待する声が上がっています。演技達者な俳優陣とオリジナリティを持つ塚原監督、それぞれの良さがうまくフュージョン(融合)され、各シーンで熱気あふれるやり取りが展開されているそうです。
もうひとつ、『グランメゾン東京』がいかに日曜劇場の王道であるかの証に、音楽の要素もあります。本ドラマの主題歌を山下達郎が書き下ろしたのです。
木村と山下のタッグの復活は、2003年の日曜劇場『GOOD LUCK!!』のエンディングテーマに「RIDE ON TIME」が起用されて以来2度目で、16年ぶり。このコラボレーションも話題のひとつとなっています。
「RECIPE(レシピ)」というタイトルの楽曲はドラマの世界観とマッチし、タツローナンバーがここぞという場面で流れることでしょう。
この秋はグルメなドラマを心ゆくまで楽めそうです。
<作品情報>
日曜劇場『グランメゾン東京』
TBS系にて10月20日(日曜)午後9:00よりスタート
脚本 黒岩 勉
主演 木村拓哉、鈴木京香、玉森裕太、寛一郎、朝倉あき、吉谷彩子、尾上菊之助、中村アン、手塚とおる、及川光博、沢村一樹
メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。
文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門1&2』(アルテスパブリッシング)など。
ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。人生で最も強く影響を受けた作品は、テレビドラマ『未成年』。
メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。
ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。
ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。
ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。
ライター 木俣 冬
テレビドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書に、講談社現代新書『みんなの朝ドラ』をはじめ、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』ほか。企画、構成した本に、蜷川幸雄『身体的物語論』など。『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』『連続テレビ小説 なつぞら上』などドラマや映画のノベライズも多数手がける。エキレビ!で毎日朝ドラレビューを休まず連載中。
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映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。