フードジャーナリストの小松宏子さんが、最新の食のトレンドを紹介します。
相変わらず大人気のチーズケーキ。この1~2年で、「バスチー(バスクチーズケーキの略)」も参戦し、チーズケーキ戦争はますます激化している様相です。
食後のデザートよりもチーズと食後酒に惹かれる、そんな大人の女性や男性でもトリコになる、ワインにぴったりの絶品チーズケーキをご紹介しましょう。
① 繊細でエレガントな6種のチーズケーキを味比べ
フランスでは、チーズに洋梨のようなフルーツやドライフルーツを合わせて食べることがよくあります。これは、そんな風にしていただく食後のチーズのような、洒落たチーズケーキです。
いわゆる“ザ・チーズケーキ”にそれほど思い入れのない私が、差し入れでいただいて初めて食べて、あまりの美味しさにすぐ取り寄せたほど。食後のチーズそのものとして食べてもいいというくらい、余計な甘みは一切なく、とはいえ、チーズ単体よりはぐっと食べやすく、あとを引く。そんなチーズの風味や旨みを生かしきった逸品です。
シェフの河田昭夫さんのチーズへのこだわりは、フランス料理の料理人時代に美味しいチーズに出会ったことがきっかけだそう。以来、研究を重ね、今ではチーズケーキの名手として評判です。
ここで、ご紹介するパティスリー ル ラピュタの「6種のチーズケーキプレミアム」は、実は10月7日に発売になったばかり。6種類のチーズケーキが1ピースづつ詰め合わせになっています。従来のケーキ(「ワインと楽しむ大人のためのチーズケーキ6種セット」¥3600(税別))よりチーズ感をより強くし、かつ、繊細でエレガントな絶妙のバランスを保っています。
ロックフォール、カマンベール、パルミジャーノ、ペコリーノロマーノ、ゴーダ、コンテの6種類のチーズケーキにそれぞれ、クリームチーズやバターなどを最適の配合で加えて焼き上げています。
そしてパルミジャーノにはブラックペッパー、ペコリーノロマーノにはドライフィグ、ゴーダにはマロン、コンテにはアーモンドを。それが食感や味わいのアクセントになっているのです。
パルミジャーノ、ペコリーノロマーノ、コンテには、軽めのピノ・ノワールなどがおすすめ。ロックフォール、カマンベール、ゴーダには、樽をちょっときかせた凝縮感のあるシャルドネなどがぴったりです。いつもよりちょっといいワインを買って「うちにご飯食べにこない?」というときのデザートにしたら、鼻高々です。
「パティスリー ル ラピュタ」
東京都江戸川区西葛西 3-3-1 1階
tel&fax. 03-5674-5007
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