「私なんか死ねばいいのに!」自傷行為を止められない双極性障害の女性は…_img0
 

自分のことが嫌いだったり、許せなくなってしまうことってありますよね? でもそれが、自分を罰してしまうほど過剰だった場合は、セーブをかけることが必要です。3ヵ月先まで予約のとれない心理カウンセラーとして大人気の根本裕幸さんが、具体的な解決法を提案してくれました。

 

クロソイドさんからの質問

Q. 毎日自分のことが許せず罰してしまいます。どのように心がけたら自分を改善できるのでしょうか?


私は双極性障害ですが、今は服薬をしながらフルタイムで働いています。病気とはまた違う話かもしれませんが、仕事をしていると、毎日自分がイヤになります。自分が許せなくて、恥ずかしくて、車の中や自宅で、「(自分なんて)死ねばいいのに!」と叫んだり、自分の体や頭を叩いたりします。痣になるくらい叩きますが、リストカットはしたことがありません。主治医は心理療法より薬で調整するのが好きな人なので、どうやって考え方を変えたらいいかを聞くことはできません。毎日1人で反省会をしたり、失敗を異常に気にしたり……。自分が許せなくて罰せずにはいられない場合、どのように心がけたら自分を改善できるでしょうか。なお、病気によるトラブルを起こさないように、就業後も休日も1人で過ごすことが多く、飲酒の習慣はありません。(46歳)


根本裕幸さんの回答

A. 心と体はつながっています。まずは体から心にアプローチすることをお勧めしたいと思います。


双極性障害の程度にもよるのですが、この場では、「自分とどう仲直りをする
か」ということについてお話させていただけたらと思います。

仕事をしていると自分が嫌になる、とのことですが、まずはなぜ嫌になるのかを探られてみてください。仕事をすること自体が嫌なのか、仕事ができない自分が嫌なのか、もともと自分が嫌でそれが仕事をすると出てくるのか……。たとえば仕事というのは拘束時間が長いですから、そのストレスから自己攻撃をしてしまっている可能性もあります。あるいはミスをしたり、上手くコミュニケーションをとれなかったりした自己嫌悪から自己攻撃をしている可能性もあります。そういった根っこの原因が分かれば、取れる対策もいろいろと見つかるのではないかと思います。

問題は、仕事をしていなくても自分が嫌になる場合です。クロソイドさんは、「仕事をすると自分を罰せずにはいられなくなる」と書かれていますが、実は逆で、自分を罰するための理由を探して、それを仕事にしている、という可能性もあります。自分を罰する人には、むしろこのケースのほうが圧倒的に多いのです。そこで、なぜ自分を罰したいのか?ということを、今一度考えてみましょう。

 
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