③ 甘しょっぱいがぎっしり詰まった魔性の缶クッキー
「アトリエうかい」とは、都内近郊にある最高級の鉄板料理レストラン「うかい亭」を展開するグループの洋菓子店。そもそもは、「うかい亭」で食後に提供されていたプティフールが評判になり、持ち帰りたいという多くの声を受け、商品化されたものなのです。
食後にいただくものだから、どっしり重くてはダメ、けれど、味わいが淡くても負けてしまいます。そこで、軽い食感と、味わいの印象の強さという、相反する要素を実現したのが「アトリエうかい」のクッキーなのです。
なかでも“サレ”のシリーズは、上質なバターをたっぷり使った生地に、チーズやハーブ、スパイスなどを加えた、塩気と甘みの両方が感じられる個性的な味わい。これまた「甘いの? しょっぱいの? どっちなの?」と思いながら止まらなくなってしまう魔性系です。
愛らしい楕円の缶に、そんな小さなクッキーがぎっしり詰まっています。缶クッキーの多くは、味が混ざらないように、また、割れにくいように、仕切りを作って詰めますが、この「フールセック・サレ」の缶は、お重詰めやおせんべいなどに用いられる吹き寄せの手法で、色も味もとりどりに取り混ぜながら詰めてあります。
だから蓋を開けたときの感動もひとしお。缶の直径が15cmほどと、先方に気を遣わせない小ぶりのサイズでありながら、気の利いたお味と珍しさも兼ね備えた、手土産としては実に優秀な商品です。
ところで、干菓子のような色とりどりのクッキーを詰め合わせた「ふきよせ 夕暮れ」という商品も別にあります。こちらはわさび、黒七味、山椒など和のテイストを効かせたサレクッキー。こちらも美味です。
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