――ちなみに……、「プライべート・バンク」では、富裕層だけができるウルトラC級の資産運用がされているのでしょうか。
柴山:いえいえ(笑)、実は10兆円も10万円も、資産運用の方法は基本的に同じなんですよ。
ただし、お金持ちとそうでない人の違いが一つあって、まさに私の妻の両親がそうだったのですが、「しっかりした専門家に出会えるかどうか」の違いです。
一般の方は、情報の洪水の中で、何を選べばいいか、誰の話を聞けばいいかわからないですよね。私の両親のように、貯金だけしている状態かもしれません。
――知識がないと怪しいものかどうか見分けがつかず、「カモ」になるのも怖い……。
柴山:その気持ちはよくわかります。海外の富裕層向けのサービスは、ほとんどがしっかりと整っています。そうでなければ、すぐにサービスが立ち行かなくなってしまいますから。
私自身は、日本でも海外の富裕層向けと同じレベルのサービスがもっと広がるとよいと考え、ロボアドバイザーサービスを立ち上げました。
資産運用が身近になれば、同じサラリーマン夫婦でも、妻の両親が私の両親よりも1桁多く資産を築けたように、より豊かな人生、豊かな老後を送ることができるでしょう。
資産額がいくらでも、どんな方でも利用できるような資産運用サービスを日本に広めたい。そういう思いで、日々仕事をしています。
撮影/山本遼
構成/片岡千晶(編集部)
前回記事「IT社長が貯金8万円生活と超リッチ暮らしから学んだ3つのこと【ウェルスナビ・柴山和久さん】」はこちら>>
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