「キレイがより身近に」
海外事情や時代背景も追い風になった!?

始める前に知っておきたい美容医療最前線「隠す時代はもう終わり!」_img0
 

「日本以外の美容事情について少しお話をすると、それぞれの国の文化の違いはあれど『美容医療は進化している』と言ったのが正直な感想です。
『いかにキレイでいるか』というのが美の指標になっているアラブ系の地域は、注入する施術の需要が年々高まっていて、市場の盛り上がりでいうと、今一番熱いのではないでしょうか。
一方、ヨーロッパではアラブほど市場のニーズは高くありません。なぜなら、見た目の美しさだけでなく、年齢を重ねた総合的な女性の魅力に重きをおいている人が多いから。だから多少のシワ、たるみも問題なし! ですが、全く“ない”わけではなく(笑)、ボトックスの需要は一定量あると言われています。表立って言わないだけですね。
隣国の韓国美容についてお話すると、韓国人の肌はツヤがあって白く、見た目にも美しいですよね。アイラインを強調したり、赤やオレンジの鮮やかな口紅が似合う“メイク映え”する肌なので、日本の若い女性たちが憧れるのだと思います。

余談ですが、同じアジア人でも韓国人女性と日本人女性の肌のDNAには大きな違いがあります。韓国の美容法のひとつに“アカスリ”がありますよね。日本人がしょっちゅうアカスリをしたら、色素沈着で肌が黒ずんでしまうんですよ。生まれ持った肌質に見合ったケアをしないと肌には逆効果を与えてしまうことは覚えておいた方がよいでしょう。

韓国コスメも今、日本をはじめアジア全域で人気です。スキンケアも効果実感の高い成分を配合したドクターズコスメが流行っていて、『これを使えば韓国女性のような肌になれる』というイメージを連想させる手法はさすが。
また、“試してみたい”と思わせるテクスチャー、使い方などもユニークな発想のものが多く、リーズナブルな価格で手軽に購入できるなど、キレイのコト・モノがより身近になっていると感じます。

韓国の美容のあり方はメンテナンスに近いと思います。風邪をひいたらかかりつけの病院で診てもらうように、かかりつけの美容クリニックでメンテナンスをしてもらうという感じ。ちょっと整える、この傾向は日本でも浸透しつつあります」(髙瀬先生)