ファンデーションの部分塗りという「常識」


昔は、ベースメイクの主役であったファンデーション。今はもう考え方が変わっていて、マッサージや下地で肌のコンディションやツヤ感を整え、ファンデーションは「部分塗り」が基本。

頬、目周り、小鼻などの色ムラや毛穴の気になるところだけ使い、肌コンディションのいい部分はノータッチで。素が輝く、エネルギーたっぷりなツヤ肌の作り方を見ていきましょう。

 

① 優しいタッチで面積の広い頬から
まず、化粧下地は顔全体に、薄く薄く広げて塗っておきます。その上でまず取り掛かるのは、顔の中で一番広くて、肌印象を決める頬。色ムラや毛穴が気になるところにファンデーションを置いたら、内側から外側に広げます。力を入れると刺激になるので、そっと優しく。

 


② 必要があればTゾーンにも薄〜く
おでこ、鼻、あご先は皮脂分泌が活発でツヤやかなパーツ。気になるところがなければ、ノータッチでもOK。ファンデをのばすにしてもサッとなでる程度に薄く、素肌感を心がけましょう。

 

③ 目周り、小鼻、口角はほんのりカバー
目周り、小鼻、口角は色ぐすみが気になっても、カバーしすぎてはいけません。指先でタッピングして軽くぼかして。天然のままの陰影を、立体感として応用します。

 

使用アイテム:インテントスキン スティック ファンデーション

シリコンフリーで仕上がりはツヤサラ。ヨクイニン配合で肌トラブルがあっても使える万能ファンデ。インテントスキン スティック ファンデーション 102 SPF20・PA++ ¥4800(セルヴォーク)

素肌の魅力を引き出す、覆わないベースメイクで大人のナチュラル肌を目指しましょう!

菊地 美香子
女性誌、カタログ、広告などを中心に活躍するヘア&メイクアップアーティスト。時代の一歩先をとらえるセンスと、年齢を問わず個性を最大限に生かしながらナチュラルな美へと昇華させるテクニックが支持され、女優、モデルからの指名も多数。
2017年より、ナチュラル&オーガニックのビューティブランド「Celvoke(セルヴォーク)」のクリエイティブアドバイザーに就任。奥行きやニュアンスを表現した、絶妙な色と質感の数々は「いきなりお洒落な顔になれる」と大反響。

 

『大人の絶妙ニュアンスメイク ナチュラルなのに劇的にお洒落になれるテクニック』
菊地美香子 著 1500円(税別) 三笠書房

年齢を否定しない。メイクであれこれ隠さない。
「菊地美香子メイク」の特徴は、ありのままを受け入れて、ナチュラルな美へと昇華させていくことです。

キーになるのは、常識にとらわれないシンプルなメイクにこそ香る、ニュアンス。
そんな女優・モデルまでもが絶賛する「絶妙ニュアンスメイク」のテクニックを、誰もが簡単に実践できるようにまとめた一冊。

Photographer/Akinori Ito(aosora)
Model/Rena Takeshita
Stylist/Kei Shirahata(LOVABLE)
Illustrator/Qoonana
構成・文/宮島麻衣
 
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