スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

会食や出張、もちろん終わらない仕事が夜まで――とか。なかなか毎日家ごはん、というわけにはいかないのが、私の日常。いないときは、夫はおでんを作ってくれたり、子供たちにねだられてカレーを準備したりしてくれています。

なので、早朝撮影とかがない限り、朝は私が作るように。我が家の朝食、結構ボリューミーです。育ち盛りの3人の子供たち。末っ子は少し食が細いのですが、とはいっても、軽くご飯1杯、お味噌汁。トマトと豆腐と、ゆで豚肉、ブロッコリーくらいは食べていきます。長女と長男は、これに加えて鮭やウィンナー、「え?昼ごはん?」というくらいしっかりと。

もちろん前日の夕ご飯の残りもありますが、この朝食効果なのかな、ほとんど風邪も引かず、元気です!

健康のため――もあるのですが、その時の子供たちの状況を確認したり、というコミュニケーションの意味合いも強くて。夜、いられないことが多いので、この時間は大事! 「あ、元気ないな」「少しイライラしているな」なんていうときは、できるだけ予定を調整して、早く自宅に帰るように。この夏、末っ子の体調、メンタルが少し不安定だったときも、朝ごはんの食べ方でそのときのコンディションをチェックするようにしていました。

理想のお母さんからはほど遠く、「やってあげられること」より、「あげられないこと」のほうが多い母。一生懸命仕事をしているという自負はあるものの、子育てとキャリアのバランスには、正解がないなあ、とときに切なくて立ちすくむことも。

ただし、できることを自分なりに。夕食は完璧にできないけれど、朝ごはんは。週末も仕事のことが多いけれど、年末の家族旅行は絶対。親が自分の状況や責任に納得していれば、それで良いと思っています。正解はないし、よそ様と較べてもしょうがない。今朝も、朝ごはんをもりもり食べる子供たちを優先し、急に降りだした雨に洗濯物を取り込むことを諦めました(笑)。いいよいいよ、そのままにしておけば乾くから――と。

たくさん食べて。いってらっしゃい。あっという間に大きくなってしまう子供たちとの、大事な時間です。

大草 直子

女子大生の長女のお弁当。大学のカフェやファーストフードは嫌なんだと(笑)。
長男の朝ごはん。これでも足りなくて、おにぎりを持参。
大人の朝ごはんは、こんな感じ。

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