家族を愛するためのほんの小さなエッセンス

中野裕明司教提供

夕食には温かいものを用意する
早朝に出かける家族に付き合って早い朝食をとる
寝る前に祝福してあげる
仕事からくたくたになって帰ってきたら
抱きしめて迎える……
愛は、日常のほんの小さな心配りに表れます

 

家族の振る舞いは日常生活の中で目立つものではありませんが、毎日を違う日にしてくれます。母親、祖母、父親、祖父、子ども、兄弟の行為です。優しさから、愛情から、思いやりからの行動です。……愛は、ささやかなことに、家庭的な居心地にしてくれる日常のほんの小さな心配りに表れます。信仰は行いを伴ってはぐくまれ、愛によって形づくられます。

(2015年9月27日、米国フィラデルフィア美術館野外庭園にて)

 

『ローマ法王の言葉』
講談社 価格 1500円(税別)


ローマ法王フランシスコの数々の講話やミサから、キリスト教信者はもとより、一般の人々にもわかりやすく心に残る言葉を集めました。庶民出身の法王の言葉は、日常生活に基づいたもの。「家族」「愛」「ゆるし」「喜び」に加え、未来を担う「子どもと若者」たちへのメッセージがいっぱい詰まったこの本は、きっといつまでも手元におきたくなり、明日への糧となることでしょう。

文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)

 

第2回「来日で話題のローマ法王フランシスコ「幸せに子育てするための言葉」」は11月25日公開予定です。

 
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