人気スタイリストでミモレコンセプトディレクター大草直子が提案する真冬の「重ね着特集」です。
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この季節、寒さを防ぐ、暖かく装う――も、もちろん大切なのですが、それ以上に、マンネリ化した冬服を、いかに楽しく新鮮な気持ちで着られるか、というのも大切に考えています。そこで、今日は、デニム問題。屋内に1日いる日は大丈夫なのですが、外にいる時間が長い日は、デニムは向きません。足から腰にかけて冷えますから。けれど、「はずし」として「自分らしさ」として投入したい日もある。そんな日のスタイリングを提案したいと思います!
サマーブルーのデニムがメインだから、
全身を淡い色で
真冬は、チャコールグレーや黒など、全身の印象が重たくなりがち。そんなときに、やっぱり頼りたくなるのがデニム。しかも、5年履いてこうなりました――風の、サマーブルー。この爽やかで軽い色があるだけで、随分と春の気配が近づきます。ただ、大きな難点が、寒いこと。デニムは風を通し、しかも毛羽立ちのない素材なので、身体が冷えます…。あえて大きめサイズを選んだデニムの下は、タイツとソックスをダブルで仕込む。とにかく合わせるアイテムも明度を高めにして、着ている本人は「最高に暖かい」のに、「あれ、春?」みたいなイメージを目指します。
手元、足先。
「末端が明るい」と、全身明るく見えます
もちろん外から見えないのですが、この日のスタイリングで、タイツ+ソックス以外でポイントになるのは、ベアトップカットソーのように使える腹巻き。例えば透けるブラウスやワンピースのアンダーに着ることもできる、薄手なのに機能素材。そう、私の記憶の端っこにある「昔のボディコンワンピース」のようなシルエットなので、服に影響を与えず、かつ婦人に大切な腹部や腰を冷やさなくても良い優れもの。これ1枚あるだけで、そこまでモコモコにならなくてもすみますよね。ニットはカシミヤ100%のタートルニット。ムートン、かつフードがカシミヤ素材のジレを仕込み、羽織るコートは少し薄めでも大丈夫。コートは、カシミヤのダブルフェイスにしました。いやあな汗をかかずに、ふんわり暖か――さらに見た目は重たくない! が目指したいゴールです。
撮影/最上裕美子
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