ぽっちゃりと体がふくよかでも、背が高くてがっちり見られがちでも、おしゃれは目一杯楽しみたいもの。だけど、そんなファッション提案を探してもこれまでほとんど見つからなかったのが事実。そこで、ぽっちゃり体型のファッションエディターと、身長167cmゆえがっちり体型に見られがちなスタイリストのふたりが、Lサイズでもおしゃれを楽しむテクニックを紹介します!

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高橋:ずっと温めてきた待望の「Lサイズ」企画がやっと実現できました! まずは自己紹介から。産後太りからダイエットに成功したのもつかの間、その後リバウンド(涙)。ファションエディターという職種の中でも珍しい、ぽっちゃり街道をまっしぐらな高橋です。この仕事をしているのに太っているなんて…と悲観的に思う気持ちもあったのですが、持ち前のポジティブ思考を生かして、“ぽっちゃりなのにおしゃれ”について真剣に考えられるのは今の私だからかも! と思い立ち(笑)、この企画の実現をずっと計画していました。

 

門馬:mi-molletでは初めてお世話になるスタイリストの門馬です。私は身長が167cmあるため、実際よりもガタイがよく見られるのが悩み。ヒップや太ももなどの下半身も気になっています。スタイリスト川上さやかさんの「Sサイズ」企画を見て大ファンだったから、「Lサイズ」企画に関われてうれしいです!

高橋:ぽっちゃりと高身長、タイプの異なるLサイズの私たちが今回から全10回で更新していきます。では、今回はLサイズのニット選びについてです。
 

Lサイズさんの場合、ローゲージは着太りするから、ハイゲージひと筋でOK


ローゲージのニットとは

ニット/私物

編み目や模様がしっかりとわかるような、大きな編み目で編まれたニット。ざっくりとしていて、こなれ感やカジュアル感を出しやすい。

ハイゲージのニットとは

ニット/スローン(私物)

編み目が細かく密に詰まっていて、薄手でスムースな表情。大人っぽさや上質感をもつ。
 

高橋:私のようにぽっちゃりしていると、体のラインが丸分かりになるニットは着るのに勇気がいるアイテム。二の腕とか背中のお肉が…(泣)。ぽっちゃりしていなくても、年齢を重ねるとともに体型にゆるさが出てくるから、ニットが苦手という方もいらっしゃると思います。

門馬:そんな方におすすめしたいのは、ハイゲージニットです。ローゲージのニットは簡単にしゃれた印象が叶うから、おしゃれ視点という意味ではあり。ですが、着やせに重きを置くなら絶対にハイゲージ!

高橋:わかります! すっきり見せるにはハイゲージ一択ですよね。ときどき、かわいさに負けてざっくりとしたローゲージのニットを買ってしまうこともあったのですが、さらに着ぶくれしてしまって…。ニット一枚で着る勇気はありませんでした。
 

ローゲージとハイゲージ、すっきり感はこんなに違う!

ニット/私物
ニット/スローン デニム/無印良品(私物)

門馬:ハイゲージ一択でよいということを証明するために、ローゲージとハイゲージのニットを着比べてみました!

高橋:違いは歴然ですよね。ローゲージは編み目が大きく、糸が太い分、体を大きく見せてしまいますよね。

門馬:ハイゲージのニットも、ピタピタのジャストサイズは肉感が出てしまうので、“体が泳ぐサイズ”を選ぶのも大事ですよね。この“体が泳ぐ”とはどれぐらいが適切なのかは、この連載でおいおい紹介する予定ですので、お楽しみに。
ちなみに、ざっくりとしたローゲージの方が暖かいから着たいという方もいらっしゃると思いますが、ハイゲージでも、ウールやカシミア素材なら保温性は高いですし、特に寒がりの方ならインナーや着こなし方を工夫すればOKです!
 

 
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