ぽっちゃり体型のファッションエディターと、身長167cmゆえがっちり体型に見られがちなスタイリストのふたりが、Lサイズでもおしゃれを楽しむテクニックを紹介する企画。今回はLサイズをすっきり見せるのにマストな抜け感のつくり方について掘り下げます。
おしゃれに見せるにも、ぽっちゃり体型をすっきり見せるにも、抜け感はマスト!
高橋:ファッション誌などでもすっきり見せたり、あか抜けて見せたりするために、コーディネートに“ 抜け”をつくることがよくあります。“抜け感”をつくるためには、“首・手首・足首の3か所のどこかを出す”のが王道のテクニックと言われており、これはぽっちゃりしている人をすっきり見せるのにも有効ですよね。
抜け感のつくり方① そでをロールアップして手首を見せる
シャツ/マディソンブルー、パンツ/ZARA、リング/フィジーで買ったもの(すべて本人私物)
高橋:シャツでもブラウスでも、ジャケットでもコートでも、とにかくいろんなアイテムのそでをたくし上げます。ぜひ、その視点でファッション雑誌を見てください。すっきり見せる、あか抜けて見せる、バランスよく見せるためには、とにかく手首を出す! ファッションにおいては欠かせないテクニックなんです。
抜け感のつくり方② 足首や足の甲を出す
靴¥25000/ファビオ ルスコー二(ウォッシュ ルミネ横浜店) パンツ/ザラ(本人私物)
高橋:手首と同じく、足首を出すのも抜け感をつくる方法のひとつ。今はクロップドパンツがトレンドの主流ではないので、正確には足首を出すというよりは、足の甲を出すという方が正しいかもしれません。足元に肌感があるだけで、すっきりとバランスよく見えます。
だけど、寒い冬になると抜け感をつくるのが一気に難しく…
高橋:寒くても我慢して肌を出すって、大人にはなかなか大変。秋口まではどうにか、そでをたくし上げたり、ソックスを履かずに素足でがんばったりするのですが、さすがに冬の時期は難しい。だから毎冬、抜け感をつくる方法に頭を悩まされます。これまで頼っていた肌見せテクニックを使えないとなると、相当大変です。でも、抜け感がないと、着こなしが重たくもっさり見えるからどうにかしないといけない…。
門馬:わかります。肌を見せずに抜け感をつくるのはとっても難しい。スタイリストとしても悩むところです。
高橋:Lサイズの人も(そうでない人ももちろん!)使える、冬の抜け感づくりのテクニック、一緒に考えていきましょう!
冬でもすっきり見せられるテクニック① 白を差し色として効かせる
ニット¥29500/ノーク バイ ザ ライン(ノーク) シャツ¥1990/ユニクロ ストール¥32000/ジョシュア・エリス(グリニッジ ショールーム) ピアス¥16000/ジュエッテ バッグ¥16000/トーヴ(ロードス) 靴¥32000/ロランス(ザ・グランドインク) パンツ/ミラ オーウェン、リング/アデル ビジュー、バングル/フィリップ オーディベール(本人私物)
門馬:こちらの方法は、肌見せと同じように、抜け感をつくるテクニックです。やっぱり頼れるなと思うのは、白を差すこと。Lサイズだとつい収縮色の黒に頼るという人が多いと思うのですが、上下を黒でまとめると、それこそ黒くて大きな塊になってしまいます。そこに部分的に白をトッピングをすることで、抜け感となり、全体の印象を軽やかに見せてくれます。白シャツの衿、袖のカフス、シャツの裾をのぞかせるのです。カットソーの衿ぐり、袖、裾でもOKです。
高橋:白、とっても便利ですよね。私も頼りきりです。
門馬:加えて、オールブラックコーディネートのときに気をつけていただきたいことも。それは、素材感に変化をつけることです。私のコーディネートの場合は、スムースな素材のパンツに対して、毛足感のあるニットを合わせています。上下で素材感に変化をつけることで、奥行きが生まれ、のっぺりとフラットに見えにくくなります。
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