初舞台で母親役に挑戦します！小林麻耶より年末のご挨拶

舞台の稽古といえばジャージですよね⁉

今は毎日稽古に通う日々なんですが、もう本当に楽しくて楽しくて！　
普段の仕事は、毎回内容も現場も会う人も違います。なので規則正しい仕事の雰囲気を味わえることがなかなかないんですが、この12月は毎日共演者の皆さんとお会いして、夕方、夜までずっと一緒に一つの作品を作り上げていっている。その雰囲気がとても新鮮で、私はすごく好きです。
そう私、アディダスでジャージも買ったんですよ！　「動きやすい服装で来てください」と言われて、「お稽古といえばジャージでしょ！」と（笑）。

舞台は三谷幸喜さんならではの、テンポのいい会話が繰り広げられるシチュエーションコメディー。台本はすごく分厚いんですが、あまりに面白くて一気に読んでしまったほど。だから自分が喋らないシーンとか、つい笑っちゃうんですよ！　しかも共演者の皆さんが面白いアドリブや予定にない動きを入れたりされるので、本番、笑わずに保てるのかな、どうしたらいんだろうって、実はそれが心配の種です。

今回私は、大勢のキャストが出そろうシーンに登場させてもらうので、そこでの掛け合いを見ていただけると嬉しいです。あとは、私がお母さんに見えているかどうか！　夫を尻に敷くようにとも言われていますので、ちゃんと尻に敷けているかどうかも……。これは、私の見どころです（笑）。

自分に向ける気持ちや時間を持つことの
大切さを知った一年でした

このように、最近はお稽古三昧の毎日を送っています。年末は28日まで、年始も４日からお稽古が始まりますので、お正月はゆっくり家で過ごそうと思っています。

今回が今年最後の連載となりますので、あらためて皆さんにご挨拶を。
今年からミモレの連載がはじまり、いつもの自分とは違うメイクだったりお洋服だったりに挑戦させていただいたおかげで、プライベートでも洋服やメイクに対する考え方が変わっていきました。
周りからも「変わったね、すごくいいね」と言ってもらえるんですよ。というか、むしろ「こっちのほうがいいよ」って。「えー、早く言ってよ！」って感じなんですけど（笑）。

これまでずっと悲しかったし苦しかったので、自分の外見について何かやろうという気力がありませんでした。でも連載のおかげで、自分に向ける気持ちや時間を持つ機会をいただき、ファッションやメイクってこんなにも心が楽しくなることなんだ、とすごく感じさせてもらえました。
「一生懸命生きる努力をしよう」と生きることに必死でしたが、その中にようやく楽しさとか光が見えた気がします。

私の場合は、幸いにも連載を持たせていただけたおかげで、メイクやファッションを勉強でき、前に進むきっかけができました。ですからミモレや私のブログを通して、病気、介護、育児、仕事、休養など色んな事情で、今、心に余裕がなくなっていたり、辛い気持ちがある方に、ほんの少しでも人生に癒しを見つけてもらえるきっかけができたらと思っています。

来年も、少しずつかもしれないですが、洋服やお化粧の力も借りて、人生をもっともっと進ませていきたいなと思っています。
皆さま、今年もありがとうございました。そして来年も、どうぞよろしくお願い致します！

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